座標平面上に点 A(3, 1) を中心とし、原点 O を通る円 C がある。 (1) 円 C の方程式を求める。 (2) 円 C と x 軸の交点のうち、原点 O でない方の点を B とする。点 B の座標と、点 B における円 C の接線 l の方程式を求める。 (3) 接線 l に垂直な直線のうち、第 1 象限で円 C と接する直線を m とする。直線 m の方程式と、2 直線 l, m の交点を P、円 C と直線 m の接点を Q とするとき、3 点 B, P, Q を通る円の中心の座標と半径を求める。

幾何学方程式接線座標平面
2025/8/3

1. 問題の内容

座標平面上に点 A(3, 1) を中心とし、原点 O を通る円 C がある。
(1) 円 C の方程式を求める。
(2) 円 C と x 軸の交点のうち、原点 O でない方の点を B とする。点 B の座標と、点 B における円 C の接線 l の方程式を求める。
(3) 接線 l に垂直な直線のうち、第 1 象限で円 C と接する直線を m とする。直線 m の方程式と、2 直線 l, m の交点を P、円 C と直線 m の接点を Q とするとき、3 点 B, P, Q を通る円の中心の座標と半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 C の方程式
円 C の中心 A(3, 1) と、円 C が原点 O を通ることから、半径 rr は、
r=(30)2+(10)2=32+12=10r = \sqrt{(3 - 0)^2 + (1 - 0)^2} = \sqrt{3^2 + 1^2} = \sqrt{10}
よって、円 C の方程式は、
(x3)2+(y1)2=10(x - 3)^2 + (y - 1)^2 = 10
展開すると、
x26x+9+y22y+1=10x^2 - 6x + 9 + y^2 - 2y + 1 = 10
x2+y26x2y=0x^2 + y^2 - 6x - 2y = 0
(2) 点 B の座標と接線 l の方程式
円 C と x 軸(y = 0)との交点を求めるために、円 C の方程式に y = 0 を代入する。
x26x=0x^2 - 6x = 0
x(x6)=0x(x - 6) = 0
x=0,6x = 0, 6
よって、x 軸との交点は (0, 0) と (6, 0) であり、点 B の座標は (6, 0)。
点 B(6, 0) における円 C の接線 l の方程式を求める。
円の中心 A(3, 1) と点 B(6, 0) を結ぶ直線の傾きは、
0163=13\frac{0 - 1}{6 - 3} = -\frac{1}{3}
接線 l はこの直線に垂直なので、接線 l の傾きは 3 である。
よって、接線 l の方程式は、
y0=3(x6)y - 0 = 3(x - 6)
y=3x18y = 3x - 18
(3) 直線 m の方程式と 3 点 B, P, Q を通る円
接線 l に垂直な直線 m の傾きは 13-\frac{1}{3}。直線 m は円 C と接するため、円の中心 (3, 1) から直線 m までの距離は半径 10\sqrt{10} に等しい。
直線 m の方程式を y=13x+by = -\frac{1}{3} x + b とおく。整理して x+3y3b=0x + 3y - 3b = 0
点 (3, 1) から直線 x+3y3b=0x + 3y - 3b = 0 までの距離は、
3+3(1)3b12+32=10\frac{|3 + 3(1) - 3b|}{\sqrt{1^2 + 3^2}} = \sqrt{10}
63b10=10\frac{|6 - 3b|}{\sqrt{10}} = \sqrt{10}
63b=10|6 - 3b| = 10
63b=±106 - 3b = \pm 10
3b=6±103b = 6 \pm 10
b=163,43b = \frac{16}{3}, -\frac{4}{3}
直線 m は第 1 象限で円 C と接するので、y 切片は正である必要があるので、b=163b = \frac{16}{3} となる。
よって、直線 m の方程式は、
y=13x+163y = -\frac{1}{3}x + \frac{16}{3}
x+3y16=0x + 3y - 16 = 0
2 直線 l, m の交点 P を求める。
y=3x18y = 3x - 18
x+3y16=0x + 3y - 16 = 0
x+3(3x18)16=0x + 3(3x - 18) - 16 = 0
x+9x5416=0x + 9x - 54 - 16 = 0
10x=7010x = 70
x=7x = 7
y=3(7)18=2118=3y = 3(7) - 18 = 21 - 18 = 3
よって、P(7, 3)。
円 C と直線 m の接点 Q を求める。直線 m の方程式は x+3y16=0x + 3y - 16 = 0。円の中心 A(3, 1) を通り、直線 m に垂直な直線の方程式は、
y1=3(x3)y - 1 = 3(x - 3)
y=3x8y = 3x - 8
x+3(3x8)16=0x + 3(3x - 8) - 16 = 0
x+9x2416=0x + 9x - 24 - 16 = 0
10x=4010x = 40
x=4x = 4
y=3(4)8=128=4y = 3(4) - 8 = 12 - 8 = 4
よって、Q(4, 4)。
3 点 B(6, 0), P(7, 3), Q(4, 4) を通る円の方程式を (xa)2+(yb)2=r2(x - a)^2 + (y - b)^2 = r^2 とおく。
(6a)2+(0b)2=r2(6 - a)^2 + (0 - b)^2 = r^2
(7a)2+(3b)2=r2(7 - a)^2 + (3 - b)^2 = r^2
(4a)2+(4b)2=r2(4 - a)^2 + (4 - b)^2 = r^2
(6a)2+b2=(7a)2+(3b)2(6 - a)^2 + b^2 = (7 - a)^2 + (3 - b)^2
3612a+a2+b2=4914a+a2+96b+b236 - 12a + a^2 + b^2 = 49 - 14a + a^2 + 9 - 6b + b^2
2a+6b=222a + 6b = 22
a+3b=11a + 3b = 11
(6a)2+b2=(4a)2+(4b)2(6 - a)^2 + b^2 = (4 - a)^2 + (4 - b)^2
3612a+a2+b2=168a+a2+168b+b236 - 12a + a^2 + b^2 = 16 - 8a + a^2 + 16 - 8b + b^2
4a+8b=4-4a + 8b = -4
a+2b=1-a + 2b = -1
a=2b+1a = 2b + 1
(2b+1)+3b=11(2b + 1) + 3b = 11
5b=105b = 10
b=2b = 2
a=2(2)+1=5a = 2(2) + 1 = 5
中心 (5, 2)。
r2=(65)2+(02)2=1+4=5r^2 = (6 - 5)^2 + (0 - 2)^2 = 1 + 4 = 5
よって、半径 r=5r = \sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1) 円 C の方程式: x2+y26x2y=0x^2 + y^2 - 6x - 2y = 0 または (x3)2+(y1)2=10(x - 3)^2 + (y - 1)^2 = 10
(2) 点 B の座標: (6, 0)、接線 l の方程式: y=3x18y = 3x - 18
(3) 直線 m の方程式: x+3y16=0x + 3y - 16 = 0、3 点 B, P, Q を通る円の中心の座標: (5, 2)、半径: 5\sqrt{5}

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