候補者3人に対し、投票者8人が無記名投票を行う。1人1票を投票するとき、票の分かれ方の総数を求めよ。ただし、候補者は投票できないとする。

確率論・統計学重複組み合わせ確率組み合わせ事象確率の計算排反事象
2025/8/2
## 問題21

1. 問題の内容

候補者3人に対し、投票者8人が無記名投票を行う。1人1票を投票するとき、票の分かれ方の総数を求めよ。ただし、候補者は投票できないとする。

2. 解き方の手順

この問題は、重複組み合わせの問題として考えることができます。
8個の票を3人の候補者に分配する方法の数を求めることになります。
重複組み合わせの公式を用いると、nn個のものからrr個を選ぶ重複組み合わせの数は、 n+r1Cr_{n+r-1}C_r で表されます。
この問題では、n=3n = 3 (候補者の数) であり、r=8r = 8 (票の数) なので、票の分かれ方の総数は 3+81C8_{3+8-1}C_8 で計算できます。
3+81C8=10C8=10!8!2!=10×92×1=45_{3+8-1}C_8 = _{10}C_8 = \frac{10!}{8!2!} = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45

3. 最終的な答え

票の分かれ方の総数は45通りです。
## 問題22 (1)

1. 問題の内容

3枚の硬貨を同時に投げるとき、3枚とも表が出る確率を求めよ。提示されている考え方「(表、裏)の枚数について、(3,0), (2,1), (1,2), (0,3)の4通りがある。よって、3枚とも表が出る確率は 14\frac{1}{4} である。」は誤っている。正しい考え方で確率を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題では、3枚の硬貨を区別して考える必要があります。
各硬貨は表か裏のどちらかが出るので、ありうる結果は全部で 2×2×2=82 \times 2 \times 2 = 8 通りです。
3枚とも表が出るのは1通りだけです。 (表, 表, 表)
したがって、3枚とも表が出る確率は 18\frac{1}{8} です。

3. 最終的な答え

3枚とも表が出る確率は 18\frac{1}{8} です。
## 問題22 (2)

1. 問題の内容

2個のさいころを同時に投げるとき、目の積が偶数になる確率を求めよ。提示されている考え方「目の積が偶数になる確率は 12\frac{1}{2} である。」は誤っている。正しい考え方で確率を求めよ。

2. 解き方の手順

2つのサイコロを区別して考える。
目の積が偶数になるのは、少なくともどちらか一方のサイコロの目が偶数である場合です。
目の積が奇数になるのは、両方のサイコロの目が奇数の場合だけです。
まず、目の積が奇数になる確率を計算します。
1つのサイコロで奇数の目が出る確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} です。
2つのサイコロで両方とも奇数の目が出る確率は 12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4} です。
したがって、目の積が偶数になる確率は、1から目の積が奇数になる確率を引いたものです。
114=341 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4}

3. 最終的な答え

目の積が偶数になる確率は 34\frac{3}{4} です。
## 問題 (白玉と赤玉) (1)

1. 問題の内容

白玉6個と赤玉4個が入っている袋から、玉を同時に4個取り出すとき、白玉3個と赤玉1個が出る確率を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、全部で10個の玉から4個を取り出す組み合わせの総数を計算します。
これは 10C4=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=210_{10}C_4 = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 210 通りです。
次に、白玉3個と赤玉1個を取り出す組み合わせの数を計算します。
白玉6個から3個を選ぶ組み合わせの数は 6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{6}C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通りです。
赤玉4個から1個を選ぶ組み合わせの数は 4C1=4!1!3!=4_{4}C_1 = \frac{4!}{1!3!} = 4 通りです。
したがって、白玉3個と赤玉1個を取り出す組み合わせの数は 20×4=8020 \times 4 = 80 通りです。
求める確率は、白玉3個と赤玉1個を取り出す組み合わせの数を、4個の玉を取り出す組み合わせの総数で割ったものです。
確率は 80210=821\frac{80}{210} = \frac{8}{21} です。

3. 最終的な答え

白玉3個と赤玉1個が出る確率は 821\frac{8}{21} です。
## 問題 (白玉と赤玉) (2)

1. 問題の内容

白玉6個と赤玉4個が入っている袋から、玉を同時に4個取り出すとき、4個すべてが赤玉である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、全部で10個の玉から4個を取り出す組み合わせの総数は、(1)で計算したように 10C4=210_{10}C_4 = 210 通りです。
次に、4個すべてが赤玉である組み合わせの数を計算します。
赤玉4個から4個を選ぶ組み合わせの数は 4C4=4!4!0!=1_{4}C_4 = \frac{4!}{4!0!} = 1 通りです。
求める確率は、4個すべてが赤玉である組み合わせの数を、4個の玉を取り出す組み合わせの総数で割ったものです。
確率は 1210\frac{1}{210} です。

3. 最終的な答え

4個すべてが赤玉である確率は 1210\frac{1}{210} です。

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