放物線 $y = \frac{2}{3}x^2$ と直線 $l$ の交点を A, B とする。A, B の x 座標はそれぞれ -3, 6 である。以下の問いに答える。 (1) 直線 $l$ の式を求めよ。 (2) $\triangle OAB$ の面積を求めよ。 (3) 点 A を通り、$\triangle OAB$ の面積を2等分する直線の式を求めよ。 (4) 放物線上の O と B の間に点 P をとり、$\triangle PAB = \triangle OAB$ とする。このときの点 P の座標を求めよ。

幾何学放物線直線面積座標
2025/8/2
## 回答

1. 問題の内容

放物線 y=23x2y = \frac{2}{3}x^2 と直線 ll の交点を A, B とする。A, B の x 座標はそれぞれ -3, 6 である。以下の問いに答える。
(1) 直線 ll の式を求めよ。
(2) OAB\triangle OAB の面積を求めよ。
(3) 点 A を通り、OAB\triangle OAB の面積を2等分する直線の式を求めよ。
(4) 放物線上の O と B の間に点 P をとり、PAB=OAB\triangle PAB = \triangle OAB とする。このときの点 P の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 直線 ll の式を求める。
まず、点 A と点 B の座標を求める。
A の x 座標は -3 なので、y=23(3)2=23×9=6y = \frac{2}{3}(-3)^2 = \frac{2}{3} \times 9 = 6。よって、A の座標は (-3, 6)。
B の x 座標は 6 なので、y=23(6)2=23×36=24y = \frac{2}{3}(6)^2 = \frac{2}{3} \times 36 = 24。よって、B の座標は (6, 24)。
A(-3, 6) と B(6, 24) を通る直線の式を y=ax+by = ax + b とおく。
この式に A と B の座標を代入する。
6=3a+b6 = -3a + b
24=6a+b24 = 6a + b
2 つの式を連立させて解く。
2 つ目の式から1つ目の式を引くと、
18=9a18 = 9a
a=2a = 2
a=2a = 2 を 1 つ目の式に代入すると、
6=3(2)+b6 = -3(2) + b
6=6+b6 = -6 + b
b=12b = 12
よって、直線 ll の式は y=2x+12y = 2x + 12
(2) OAB\triangle OAB の面積を求める。
OAB\triangle OAB の面積は、原点 O から直線 ll までの距離を高さ、ABABを底辺としたときの面積として計算できるが、ここでは、ベクトルを用いて解く。
A(-3, 6)、B(6, 24) より、
OAB=12(3)×246×6=127236=12108=12×108=54\triangle OAB = \frac{1}{2} | (-3) \times 24 - 6 \times 6 | = \frac{1}{2} | -72 - 36 | = \frac{1}{2} | -108 | = \frac{1}{2} \times 108 = 54
(3) 点 A を通り、OAB\triangle OAB の面積を2等分する直線の式を求める。
OAB\triangle OAB の面積を2等分する直線は、線分 OB の中点を通る。
OB の中点 M の座標は、(6+02,24+02)=(3,12)(\frac{6+0}{2}, \frac{24+0}{2}) = (3, 12)
A(-3, 6) と M(3, 12) を通る直線の式を y=cx+dy = cx + d とおく。
6=3c+d6 = -3c + d
12=3c+d12 = 3c + d
2 つの式を連立させて解く。
2 つの式を足すと、
18=2d18 = 2d
d=9d = 9
d=9d = 9 を 1 つ目の式に代入すると、
6=3c+96 = -3c + 9
3c=33c = 3
c=1c = 1
よって、面積を二等分する直線の式は y=x+9y = x + 9
(4) 放物線上の O と B の間に点 P をとり、PAB=OAB\triangle PAB = \triangle OAB とする。このときの点 P の座標を求める。
PAB=OAB\triangle PAB = \triangle OAB となるのは、AB と平行な直線が放物線と交わる点が点 P となるときである。
AB と平行な直線の傾きは2。
P の座標を (t,23t2)(t, \frac{2}{3}t^2) とおく。この点を通り AB と平行な直線は y=2x+ky = 2x+kとおける。ABと平行でPAB=OAB\triangle PAB = \triangle OABを満たす直線は、直線ABと原点との距離と、点Pを通る直線との距離が等しい必要がある。しかし計算が複雑になるため、違う方法を考える。
PAB=OAB\triangle PAB = \triangle OAB より、OABPAB=0\triangle OAB - \triangle PAB =0 。点A、Bを結ぶ直線の方程式はy=2x+12y=2x+12である。
この直線ABと点O、点Pの距離をそれぞれ考える。
ABABと点OOの距離は200+1222+1=125\frac{|2*0-0+12|}{\sqrt{2^2+1}}= \frac{12}{\sqrt{5}}
P(t,23t2)P(t, \frac{2}{3}t^2)とすると、ABABと点PPの距離は、2t23t2+125\frac{|2t - \frac{2}{3}t^2 + 12|}{\sqrt{5}}となる。
したがって、2t23t2+12=12|2t - \frac{2}{3}t^2 + 12| = 12 を解く。
2t23t2+12=122t - \frac{2}{3}t^2 + 12 = 12 もしくは 2t23t2+12=122t - \frac{2}{3}t^2 + 12 = -12
2t23t2=02t - \frac{2}{3}t^2 = 0 もしくは 2t23t2=242t - \frac{2}{3}t^2 = -24
t(223t)=0t(2 - \frac{2}{3}t) = 0 もしくは 2t23t2=242t - \frac{2}{3}t^2 = -24
t=0t = 0 または t=3t = 3
2t23t2=242t - \frac{2}{3}t^2 = -24
23t22t24=0\frac{2}{3}t^2-2t-24=0
t23t36=0t^2-3t-36=0
t=3±9+1442=3±1532=3±3172t=\frac{3\pm \sqrt{9+144}}{2}=\frac{3\pm \sqrt{153}}{2}=\frac{3\pm 3\sqrt{17}}{2}
点PはOとBの間にあるので0<t<60 \lt t \lt 6であるから、t=3t = 3が解となる。
t=3t = 3のとき、y=23(3)2=23×9=6y = \frac{2}{3}(3)^2 = \frac{2}{3} \times 9 = 6
よって、点 P の座標は (3, 6)。

3. 最終的な答え

(1) y=2x+12y = 2x + 12
(2) 54
(3) y=x+9y = x + 9
(4) (3, 6)

「幾何学」の関連問題

(1) 円Oにおいて、$\angle OAB = 25^\circ$, $\angle ACB = 40^\circ$であるとき、$\angle AOB = \theta$を求める問題。 (3) 円O...

中心角円周角方べきの定理
2025/8/2

三角形 ABC において、辺 AB 上に点 D, 辺 BC 上に点 E, 辺 CA 上に点 F があり、BD = 2, BE = 2, CE = 7, AD = 5 である。チェバの定理を用いて、CF...

チェバの定理三角形
2025/8/2

三角形ABEと三角形ABCの面積比を求める問題です。

三角形面積比相似
2025/8/2

三角形ABCの外心Oが与えられており、∠OCB = 60°、∠OAB = 10°である。このとき、∠OAC = αを求めよ。

幾何三角形外心角度
2025/8/2

対角線の長さがそれぞれ 7cm と 10cm で、その交わる角が 45°である四角形の面積を求めます。

面積四角形対角線三角関数sin
2025/8/2

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=4, CD=4, ∠B=60°である。 (1) ACの値を求めよ。 (2) ∠Dの値を求めよ。 (3) ADの値を求めよ。

四角形余弦定理内接角度
2025/8/2

半径1、中心角 $\frac{\pi}{3}$ の扇形OABがある。弧AB上に2点P,Q、線分OA上に点S、線分OB上に点Rを、四角形PQRSが長方形になるようにとる。 (1) $\angle AOP...

扇形長方形面積三角関数最大値
2025/8/2

底面の半径が $x$ cm、高さが9 cmの円錐の体積を $y$ cm$^3$とするとき、$y$ を $x$ の式で表しなさい。

円錐体積数式
2025/8/2

$\triangle ABC$ において、$\sin A = 2 \cos B \sin C$ が成り立つとき、$\triangle ABC$ の形状を求めよ。

三角形三角比正弦定理余弦定理形状判定二等辺三角形
2025/8/2

$sin\theta cos\theta = -\frac{1}{2}$ ($0^\circ < \theta < 180^\circ$)のとき、 (1) $sin\theta + cos\theta...

三角関数三角比sincos三角関数の相互関係
2025/8/2