2つの定点A($\vec{a}$), B($\vec{b}$)と動点P($\vec{p}$)がある。ただし、$\vec{a} \neq \vec{0}$, $\vec{b} \neq \vec{0}$であり、$\vec{a}$と$\vec{b}$は平行でないとする。点Pが次のベクトル方程式で表されるとき、P($\vec{p}$)は円を描く。 $|\vec{p}+3\vec{a}|=3|\vec{p}-\vec{a}|$ その円の中心Cの位置と半径を答えよ。ただし点Oを位置ベクトルの基準とする。

幾何学ベクトルベクトル方程式外分点内積
2025/8/2

1. 問題の内容

2つの定点A(a\vec{a}), B(b\vec{b})と動点P(p\vec{p})がある。ただし、a0\vec{a} \neq \vec{0}, b0\vec{b} \neq \vec{0}であり、a\vec{a}b\vec{b}は平行でないとする。点Pが次のベクトル方程式で表されるとき、P(p\vec{p})は円を描く。
p+3a=3pa|\vec{p}+3\vec{a}|=3|\vec{p}-\vec{a}|
その円の中心Cの位置と半径を答えよ。ただし点Oを位置ベクトルの基準とする。

2. 解き方の手順

与えられた式を変形して、円の方程式の形にする。
まず、両辺を2乗する。
p+3a2=9pa2|\vec{p}+3\vec{a}|^2 = 9|\vec{p}-\vec{a}|^2
(p+3a)(p+3a)=9(pa)(pa)(\vec{p}+3\vec{a}) \cdot (\vec{p}+3\vec{a}) = 9(\vec{p}-\vec{a}) \cdot (\vec{p}-\vec{a})
p2+6pa+9a2=9(p22pa+a2)|\vec{p}|^2 + 6\vec{p}\cdot\vec{a} + 9|\vec{a}|^2 = 9(|\vec{p}|^2 - 2\vec{p}\cdot\vec{a} + |\vec{a}|^2)
p2+6pa+9a2=9p218pa+9a2|\vec{p}|^2 + 6\vec{p}\cdot\vec{a} + 9|\vec{a}|^2 = 9|\vec{p}|^2 - 18\vec{p}\cdot\vec{a} + 9|\vec{a}|^2
8p224pa=08|\vec{p}|^2 - 24\vec{p}\cdot\vec{a} = 0
p23pa=0|\vec{p}|^2 - 3\vec{p}\cdot\vec{a} = 0
p23pa+94a2=94a2|\vec{p}|^2 - 3\vec{p}\cdot\vec{a} + \frac{9}{4}|\vec{a}|^2 = \frac{9}{4}|\vec{a}|^2
(p32a)2=94a2(\vec{p} - \frac{3}{2}\vec{a})^2 = \frac{9}{4}|\vec{a}|^2
p32a=32a|\vec{p} - \frac{3}{2}\vec{a}| = \frac{3}{2}|\vec{a}|
これは中心が32a\frac{3}{2}\vec{a}で、半径が32a\frac{3}{2}|\vec{a}|の円を表す。
中心の位置ベクトルは32a\frac{3}{2}\vec{a}なので、線分OAを3:1に外分する点に位置する。
半径は32a\frac{3}{2}|\vec{a}|である。

3. 最終的な答え

Cは線分OAを3:1に外分する点に位置し、半径は32a\frac{3}{2}|\vec{a}|である。

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