与えられた方程式 $x + y + z = 11$ に対して、以下の2つの条件における整数の解の組の数を求める問題です。 (1) $x \geq 0$, $y \geq 0$, $z \geq 0$ (2) $x \geq 2$, $y \geq 1$, $z \geq 0$

離散数学重複組み合わせ整数解方程式
2025/8/2

1. 問題の内容

与えられた方程式 x+y+z=11x + y + z = 11 に対して、以下の2つの条件における整数の解の組の数を求める問題です。
(1) x0x \geq 0, y0y \geq 0, z0z \geq 0
(2) x2x \geq 2, y1y \geq 1, z0z \geq 0

2. 解き方の手順

(1) x0x \geq 0, y0y \geq 0, z0z \geq 0 の場合:
これは典型的な重複組み合わせの問題です。x,y,zx, y, z は非負の整数であるため、11個のものを3種類に分ける場合の数を求めればよいことになります。
重複組み合わせの公式を使うと、
nHr=n+r1Cr_{n}H_{r} = _{n+r-1}C_{r}
今回の場合は、n=3n = 3 (変数の種類) で、r=11r = 11 (合計の値) なので、
3H11=3+111C11=13C11=13C2=13×122×1=13×6=78_{3}H_{11} = _{3+11-1}C_{11} = _{13}C_{11} = _{13}C_{2} = \frac{13 \times 12}{2 \times 1} = 13 \times 6 = 78
したがって、(1) の場合の解の組の数は78個です。
(2) x2x \geq 2, y1y \geq 1, z0z \geq 0 の場合:
この場合は、x,yx, y にそれぞれ条件が付いています。そこで、x=x2x' = x - 2, y=y1y' = y - 1 とおくと、x0x' \geq 0, y0y' \geq 0 となります。
元の式に代入すると、
(x+2)+(y+1)+z=11(x' + 2) + (y' + 1) + z = 11
x+y+z=1121x' + y' + z = 11 - 2 - 1
x+y+z=8x' + y' + z = 8
ここで、x0x' \geq 0, y0y' \geq 0, z0z \geq 0 なので、再び重複組み合わせの公式を使うことができます。
nHr=n+r1Cr_{n}H_{r} = _{n+r-1}C_{r}
今回は、n=3n = 3 で、r=8r = 8 なので、
3H8=3+81C8=10C8=10C2=10×92×1=5×9=45_{3}H_{8} = _{3+8-1}C_{8} = _{10}C_{8} = _{10}C_{2} = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 5 \times 9 = 45
したがって、(2) の場合の解の組の数は45個です。

3. 最終的な答え

(1) 78
(2) 45

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