問題155:1, 1, 2, 2, 3, 3という6つの数字を1列に並べる。 (1) 相異なる並べ方は全部で何通りあるか。 (2) 同じ数字が隣り合わない並べ方は何通りあるか。 問題156:正八角形がある。その3個の頂点を結んで作られる三角形のうち、次の三角形は全部で何個あるか。 (1) 正八角形と2辺を共有する。 (2) 正八角形と辺を共有しない。

離散数学順列組み合わせ重複順列包除原理図形
2025/8/2

1. 問題の内容

問題155:1, 1, 2, 2, 3, 3という6つの数字を1列に並べる。
(1) 相異なる並べ方は全部で何通りあるか。
(2) 同じ数字が隣り合わない並べ方は何通りあるか。
問題156:正八角形がある。その3個の頂点を結んで作られる三角形のうち、次の三角形は全部で何個あるか。
(1) 正八角形と2辺を共有する。
(2) 正八角形と辺を共有しない。

2. 解き方の手順

問題155
(1) 6つの数字を並べる総数は、同じ数字があるため、重複順列として計算します。
全体の並べ方は 6!6! 通りですが、1が2つ、2が2つ、3が2つあるので、それぞれで割る必要があります。
したがって、異なる並べ方の総数は、
6!2!2!2!=7208=90\frac{6!}{2!2!2!} = \frac{720}{8} = 90 通りです。
(2) 同じ数字が隣り合わない並べ方を求めます。
まず、1, 2, 3を並べることを考えます。これらは 3!=63! = 6通りです。
例えば、1 2 3と並んだとすると、その間に、もしくは端に、残りの1, 2, 3を挿入します。
\_ 1 \_ 2 \_ 3 \_
のように4つの場所に、1, 2, 3を挿入します。ただし、同じ数字は隣り合わないようにします。
まず、1を挿入する場所を決めます。
1を挿入する場所は4つあります。次に、2を挿入する場所を決めます。2は、1を挿入した場所と隣り合わないようにする必要があります。
そして、最後に3を挿入する場所を決めます。
この計算は難しいので、包除原理を使う方が簡単です。
全体から同じ数字が隣り合う場合を引きます。
全体は90通りです。
1, 2, 3の少なくとも1組が隣り合う場合の数を考えます。
1組が隣り合う場合:例えば、11, 2, 2, 3, 3を並べる。これは 5!2!2!×3=30×3=90\frac{5!}{2!2!} \times 3 = 30 \times 3 = 90通り。
2組が隣り合う場合:例えば、11, 22, 3, 3を並べる。これは 4!2!×3=12×3=36\frac{4!}{2!} \times 3 = 12 \times 3 = 36通り。
3組が隣り合う場合:例えば、11, 22, 33を並べる。これは 3!=63! = 6通り。
包除原理より、9090+366=3090 - 90 + 36 - 6 = 30通りとなります。
したがって、9030=3090 - 30 = 30となります。
問題156
(1) 正八角形と2辺を共有する三角形は、正八角形の隣り合う3つの頂点を選ぶことになります。
正八角形の頂点は8つなので、共有する2辺は8通りです。
(2) 正八角形と辺を共有しない三角形を求めます。
正八角形の頂点から3つ選ぶ方法は 8C3=8×7×63×2×1=56_8C_3 = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56 通りです。
このうち、1辺だけを共有する三角形の数を求めます。
1辺を共有する場合、共有する辺の両端の頂点は確定します。残りの1つの頂点は、隣り合う頂点を除いた4箇所から選べます。
辺は8本あるので、 8×4=328 \times 4 = 32 通りです。
2辺を共有するのは(1)より8通りです。
したがって、辺を共有しない三角形の数は、
56328=1656 - 32 - 8 = 16 通りです。

3. 最終的な答え

問題155
(1) 90通り
(2) 30通り
問題156
(1) 8個
(2) 16個

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