次の2つの対称行列を、適切な直交行列を用いて対角化します。 (1) $\begin{pmatrix} 3 & -1 \\ -1 & 3 \end{pmatrix}$ (2) $\begin{pmatrix} 1 & 6 \\ 6 & -4 \end{pmatrix}$
2025/8/2
はい、承知しました。与えられた対称行列を直交行列で対角化する問題を解きます。
1. 問題の内容
次の2つの対称行列を、適切な直交行列を用いて対角化します。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1) の行列を 、(2) の行列を とします。
(1) 行列 の対角化
まず、行列 の固有値を求めます。特性方程式は
したがって、固有値は と です。
次に、各固有値に対する固有ベクトルを求めます。
のとき、
より 。したがって、固有ベクトルは 。
のとき、
より 。したがって、固有ベクトルは 。
固有ベクトルを正規化します。
,
正規化された固有ベクトルは と 。
直交行列 は、 と を列ベクトルとして持つ行列です。
対角行列 は、固有値を対角成分に持つ行列です。
このとき、 となります。
(2) 行列 の対角化
まず、行列 の固有値を求めます。特性方程式は
したがって、固有値は と です。
次に、各固有値に対する固有ベクトルを求めます。
のとき、
より 。したがって、固有ベクトルは 。
のとき、
より 。したがって、固有ベクトルは 。
固有ベクトルを正規化します。
,
正規化された固有ベクトルは と 。
直交行列 は、 と を列ベクトルとして持つ行列です。
対角行列 は、固有値を対角成分に持つ行列です。
このとき、 となります。
3. 最終的な答え
(1)
,
(2)
,