数直線上を移動する点Pの時刻 $t$ における速度 $f(t)$ が $f(t) = at^2 + bt + c$ で与えられています。 (a) 時刻 $t = 0$ における速度が $-6$ cm/s であり、時刻 $t = 1$ s において速度の最小値 $-9$ cm/s をとる時、$a, b, c$ の値を求めます。 (b) 時刻 $t = 0$ における点Pの位置が $18$ cm であるとき、時刻 $t$ における点Pの座標を $t$ の式で表します。 (c) 点Pの座標が $0$ になるときの $t$ の値を全て求めます。

解析学速度積分微分運動二次関数
2025/8/2

1. 問題の内容

数直線上を移動する点Pの時刻 tt における速度 f(t)f(t)f(t)=at2+bt+cf(t) = at^2 + bt + c で与えられています。
(a) 時刻 t=0t = 0 における速度が 6-6 cm/s であり、時刻 t=1t = 1 s において速度の最小値 9-9 cm/s をとる時、a,b,ca, b, c の値を求めます。
(b) 時刻 t=0t = 0 における点Pの位置が 1818 cm であるとき、時刻 tt における点Pの座標を tt の式で表します。
(c) 点Pの座標が 00 になるときの tt の値を全て求めます。

2. 解き方の手順

(a)
まず、f(0)=6f(0) = -6 という条件から、cc の値を求めます。
f(0)=a(0)2+b(0)+c=cf(0) = a(0)^2 + b(0) + c = c
したがって、c=6c = -6
次に、t=1t = 1 で速度が最小値をとるという条件を使います。
f(t)=at2+bt6f(t) = at^2 + bt - 6
この関数が t=1t = 1 で最小値をとるので、f(1)=0f'(1) = 0 となります。
f(t)=2at+bf'(t) = 2at + b
f(1)=2a+b=0f'(1) = 2a + b = 0
よって、b=2ab = -2a
また、f(1)=9f(1) = -9 という条件より、
f(1)=a(1)2+b(1)6=a+b6=9f(1) = a(1)^2 + b(1) - 6 = a + b - 6 = -9
a+b=3a + b = -3
b=2ab = -2aa+b=3a + b = -3 に代入すると、
a2a=3a - 2a = -3
a=3-a = -3
a=3a = 3
b=2a=2(3)=6b = -2a = -2(3) = -6
よって、a=3,b=6,c=6a = 3, b = -6, c = -6
(b)
点Pの速度 v(t)v(t)v(t)=3t26t6v(t) = 3t^2 - 6t - 6 です。
位置 x(t)x(t) は速度を積分することで求められます。
x(t)=v(t)dt=(3t26t6)dt=t33t26t+Cx(t) = \int v(t) dt = \int (3t^2 - 6t - 6) dt = t^3 - 3t^2 - 6t + C
ここで、CC は積分定数です。
t=0t = 0 における位置が 1818 cm であることから、x(0)=18x(0) = 18 なので、
x(0)=(0)33(0)26(0)+C=C=18x(0) = (0)^3 - 3(0)^2 - 6(0) + C = C = 18
したがって、x(t)=t33t26t+18x(t) = t^3 - 3t^2 - 6t + 18
(c)
点Pの座標が 00 になるとき、x(t)=0x(t) = 0 です。
t33t26t+18=0t^3 - 3t^2 - 6t + 18 = 0
t2(t3)6(t3)=0t^2(t - 3) - 6(t - 3) = 0
(t26)(t3)=0(t^2 - 6)(t - 3) = 0
よって、t=3t = 3 または t2=6t^2 = 6 より t=±6t = \pm\sqrt{6}
t0t \ge 0 より、t=3,6t = 3, \sqrt{6}

3. 最終的な答え

(a) a=3a = 3, b=6b = -6, c=6c = -6
(b) x(t)=t33t26t+18x(t) = t^3 - 3t^2 - 6t + 18
(c) t=3,6t = 3, \sqrt{6}

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