$x$ に関する2次方程式 $x^2 - 2mx + 2m^2 + m - 2 = 0$ の解がすべて整数となるような整数 $m$ をすべて求める。

代数学二次方程式整数解判別式
2025/8/2

1. 問題の内容

xx に関する2次方程式 x22mx+2m2+m2=0x^2 - 2mx + 2m^2 + m - 2 = 0 の解がすべて整数となるような整数 mm をすべて求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式を解の公式を用いて解きます。
x=(2m)±(2m)24(2m2+m2)2x = \frac{-(-2m) \pm \sqrt{(-2m)^2 - 4(2m^2 + m - 2)}}{2}
x=2m±4m28m24m+82x = \frac{2m \pm \sqrt{4m^2 - 8m^2 - 4m + 8}}{2}
x=2m±4m24m+82x = \frac{2m \pm \sqrt{-4m^2 - 4m + 8}}{2}
x=2m±2m2m+22x = \frac{2m \pm 2\sqrt{-m^2 - m + 2}}{2}
x=m±m2m+2x = m \pm \sqrt{-m^2 - m + 2}
解が整数となるためには、根号の中身 m2m+2-m^2 - m + 2 が非負の整数の平方数である必要があります。
つまり、m2m+2=k2-m^2 - m + 2 = k^2kk は非負の整数)となる必要があります。
m2m+20-m^2 - m + 2 \geq 0 より、 m2+m20m^2 + m - 2 \leq 0
(m+2)(m1)0(m + 2)(m - 1) \leq 0
2m1-2 \leq m \leq 1
したがって、mm2,1,0,1-2, -1, 0, 1 のいずれかの整数です。それぞれの場合について、m2m+2-m^2 - m + 2 を計算し、平方数になるかどうかを確認します。
- m=2m = -2 のとき:(2)2(2)+2=4+2+2=0=02-(-2)^2 - (-2) + 2 = -4 + 2 + 2 = 0 = 0^2
- m=1m = -1 のとき:(1)2(1)+2=1+1+2=2-(-1)^2 - (-1) + 2 = -1 + 1 + 2 = 2 (平方数ではない)
- m=0m = 0 のとき:020+2=2-0^2 - 0 + 2 = 2 (平方数ではない)
- m=1m = 1 のとき:121+2=11+2=0=02-1^2 - 1 + 2 = -1 - 1 + 2 = 0 = 0^2
m=2m = -2 のとき、x=2±0=2x = -2 \pm \sqrt{0} = -2(整数)
m=1m = 1 のとき、x=1±0=1x = 1 \pm \sqrt{0} = 1(整数)
したがって、m=2m = -2 または m=1m = 1 です。

3. 最終的な答え

m=2,1m = -2, 1

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