関数 $y = 3\cos(ax + b)$ のグラフを $C$ とする。ただし、$0 < a < 1$, $0 < b < \pi/2$。 グラフ $C$ は点 $(0, \frac{3\sqrt{3}}{2})$ と $(\pi, 0)$ を通る。 (1) $a$, $b$ の値を求め、関数 $C$ の周期のうち正で最小のものを求める。 (2) $C$ は、関数 $y = 3\cos(ax)$ のグラフを $x$ 軸方向にどれだけ平行移動したものかを求める。ただし、$-2\pi < \frac{\text{オカ}}{\text{キ}} \pi < 2\pi$ とする。 また、$0 \le x < 4\pi$ において、方程式 $3\cos(ax + b) = 4\sin x$ は何個の解をもつかを求める。

解析学三角関数グラフ周期平行移動方程式の解
2025/8/2

1. 問題の内容

関数 y=3cos(ax+b)y = 3\cos(ax + b) のグラフを CC とする。ただし、0<a<10 < a < 1, 0<b<π/20 < b < \pi/2
グラフ CC は点 (0,332)(0, \frac{3\sqrt{3}}{2})(π,0)(\pi, 0) を通る。
(1) aa, bb の値を求め、関数 CC の周期のうち正で最小のものを求める。
(2) CC は、関数 y=3cos(ax)y = 3\cos(ax) のグラフを xx 軸方向にどれだけ平行移動したものかを求める。ただし、2π<オカπ<2π-2\pi < \frac{\text{オカ}}{\text{キ}} \pi < 2\pi とする。
また、0x<4π0 \le x < 4\pi において、方程式 3cos(ax+b)=4sinx3\cos(ax + b) = 4\sin x は何個の解をもつかを求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 (0,332)(0, \frac{3\sqrt{3}}{2}) を通ることから、
3cos(a0+b)=3323\cos(a \cdot 0 + b) = \frac{3\sqrt{3}}{2}
cos(b)=32\cos(b) = \frac{\sqrt{3}}{2}
0<b<π/20 < b < \pi/2 より b=π6b = \frac{\pi}{6}
(π,0)(\pi, 0) を通ることから、
3cos(aπ+π6)=03\cos(a\pi + \frac{\pi}{6}) = 0
cos(aπ+π6)=0\cos(a\pi + \frac{\pi}{6}) = 0
aπ+π6=π2+nπa\pi + \frac{\pi}{6} = \frac{\pi}{2} + n\pi (nn は整数)
a=12+n16a = \frac{1}{2} + n - \frac{1}{6}
a=13+na = \frac{1}{3} + n
0<a<10 < a < 1 より n=0n = 0 のとき a=13a = \frac{1}{3}
関数 y=3cos(13x+π6)y = 3\cos(\frac{1}{3}x + \frac{\pi}{6}) の周期は 2π1/3=6π\frac{2\pi}{1/3} = 6\pi
(2) y=3cos(13x)y = 3\cos(\frac{1}{3}x)xx 軸方向に pp だけ平行移動すると y=3cos(13(xp))=3cos(13xp3)y = 3\cos(\frac{1}{3}(x - p)) = 3\cos(\frac{1}{3}x - \frac{p}{3})
y=3cos(13x+π6)y = 3\cos(\frac{1}{3}x + \frac{\pi}{6}) と比較して p3=π6-\frac{p}{3} = \frac{\pi}{6}
p=π2p = -\frac{\pi}{2}
2π<π2<2π-2\pi < -\frac{\pi}{2} < 2\pi を満たす。
3cos(13x+π6)=4sinx3\cos(\frac{1}{3}x + \frac{\pi}{6}) = 4\sin x
0x<4π0 \le x < 4\pi での解の個数を求める。
グラフを描いて解の個数を数える。
y=3cos(13x+π6)y = 3\cos(\frac{1}{3}x + \frac{\pi}{6})y=4sinxy = 4\sin x のグラフを描画すると、交点の個数は4個となる。

3. 最終的な答え

ア: 1/3
イ: π/6
ウ: 6
エ: 6
オカ/キ: -1/2
ク: 4

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