問題は、$0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で、以下の不等式を満たす$\theta$の範囲を求める問題です。 $\cos\theta(2\sin\theta - 1) > 0$

解析学三角関数不等式三角不等式
2025/4/5

1. 問題の内容

問題は、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で、以下の不等式を満たすθ\thetaの範囲を求める問題です。
cosθ(2sinθ1)>0\cos\theta(2\sin\theta - 1) > 0

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式cosθ(2sinθ1)>0\cos\theta(2\sin\theta - 1) > 0が成り立つための条件を考えます。積が正になるのは、2つの因数がともに正か、またはともに負の場合です。
* **場合1:cosθ>0\cos\theta > 0 かつ 2sinθ1>02\sin\theta - 1 > 0**
このとき、cosθ>0\cos\theta > 0 かつ sinθ>12\sin\theta > \frac{1}{2} となります。
cosθ>0\cos\theta > 0となるのは、0θ<π20 \le \theta < \frac{\pi}{2}または3π2<θ<2π\frac{3\pi}{2} < \theta < 2\piのときです。
sinθ>12\sin\theta > \frac{1}{2}となるのは、π6<θ<5π6\frac{\pi}{6} < \theta < \frac{5\pi}{6}のときです。
これらの共通範囲を考えると、π6<θ<π2\frac{\pi}{6} < \theta < \frac{\pi}{2}となります。
* **場合2:cosθ<0\cos\theta < 0 かつ 2sinθ1<02\sin\theta - 1 < 0**
このとき、cosθ<0\cos\theta < 0 かつ sinθ<12\sin\theta < \frac{1}{2} となります。
cosθ<0\cos\theta < 0となるのは、π2<θ<3π2\frac{\pi}{2} < \theta < \frac{3\pi}{2}のときです。
sinθ<12\sin\theta < \frac{1}{2}となるのは、0θ<π60 \le \theta < \frac{\pi}{6}または5π6<θ<2π\frac{5\pi}{6} < \theta < 2\piのときです。
これらの共通範囲を考えると、π2<θ<5π6\frac{\pi}{2} < \theta < \frac{5\pi}{6}および3π2<θ<2π\frac{3\pi}{2} < \theta < 2\piとなります。ただし3π2<θ<2π\frac{3\pi}{2} < \theta < 2\piのうち、cosθcos\thetaが負の領域となる範囲は3π2<θ<2π\frac{3\pi}{2} < \theta < 2\piπ2<θ<3π2\frac{\pi}{2} < \theta < \frac{3\pi}{2}との共通範囲を考える必要があり、かつsinθ<12\sin\theta < \frac{1}{2}を満たす必要があります。
cosθ<0\cos\theta < 0となるのはπ2<θ<3π2\frac{\pi}{2} < \theta < \frac{3\pi}{2}なので、
sinθ<12\sin\theta < \frac{1}{2}となるのは5π6<θ<3π2\frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2}の範囲です。
したがって、5π6<θ<3π2\frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2}となります。
場合1と場合2を合わせると、π6<θ<π2\frac{\pi}{6} < \theta < \frac{\pi}{2}または5π6<θ<3π2\frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2}となります。

3. 最終的な答え

π6<θ<π2,5π6<θ<3π2\frac{\pi}{6} < \theta < \frac{\pi}{2}, \frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2}

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