それぞれの関数について、以下の手順で最大値と最小値を求めます。
(1) 導関数を計算し、極値を与える x の値を求めます。 (2) 極値を与える x の値が指定された区間内に含まれているか確認します。 (3) 区間の端点と、区間内に含まれる極値を与える x の値を関数に代入し、それぞれの値を計算します。 (4) 計算された値の中で最も大きいものが最大値、最も小さいものが最小値となります。
(1) y=x3−3x2−9x, −2≤x≤4 y′=3x2−6x−9=3(x2−2x−3)=3(x−3)(x+1) y′=0 となるのは x=3,−1 x=−2 のとき y=(−2)3−3(−2)2−9(−2)=−8−12+18=−2 x=−1 のとき y=(−1)3−3(−1)2−9(−1)=−1−3+9=5 x=3 のとき y=(3)3−3(3)2−9(3)=27−27−27=−27 x=4 のとき y=(4)3−3(4)2−9(4)=64−48−36=−20 したがって、最大値は 5 (x=−1 のとき)、最小値は −27 (x=3 のとき)。 (2) y=x5−5x4+5x3, −1≤x≤3 y′=5x4−20x3+15x2=5x2(x2−4x+3)=5x2(x−1)(x−3) y′=0 となるのは x=0,1,3 x=−1 のとき y=(−1)5−5(−1)4+5(−1)3=−1−5−5=−11 x=0 のとき y=0 x=1 のとき y=1−5+5=1 x=3 のとき y=35−5(34)+5(33)=243−405+135=−27 したがって、最大値は 1 (x=1 のとき)、最小値は −27 (x=3 のとき)。 (3) y=sinx+cosx, 0≤x≤π y′=cosx−sinx y′=0 となるのは cosx=sinx, つまり x=4π x=0 のとき y=sin0+cos0=0+1=1 x=4π のとき y=sin4π+cos4π=22+22=2 x=π のとき y=sinπ+cosπ=0−1=−1 したがって、最大値は 2 (x=4π のとき)、最小値は −1 (x=π のとき)。 (4) y=x2−4logx, 1≤x≤e y′=2x−x4=x2x2−4=x2(x2−2) y′=0 となるのは x2=2, つまり x=2 (x>0 より) x=1 のとき y=12−4log1=1−0=1 x=2 のとき y=(2)2−4log2=2−4(21log2)=2−2log2 x=e のとき y=e2−4loge=e2−4 2−2log2≈2−2(0.693)=2−1.386=0.614 e2−4≈7.389−4=3.389 したがって、最大値は e2−4 (x=e のとき)、最小値は 2−2log2 (x=2 のとき)。