問題84では、与えられた曲線上の指定された$x$座標に対応する点における接線の方程式を求める。問題85では、同様に、与えられた曲線上の指定された$x$座標に対応する点における法線の方程式を求める。

解析学微分接線法線導関数
2025/8/3

1. 問題の内容

問題84では、与えられた曲線上の指定されたxx座標に対応する点における接線の方程式を求める。問題85では、同様に、与えられた曲線上の指定されたxx座標に対応する点における法線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

問題84(1): y=x3+5xy = -x^3 + 5xx=1x = 1
* まず、x=1x = 1のときのyyの値を求める。
y=(1)3+5(1)=1+5=4y = -(1)^3 + 5(1) = -1 + 5 = 4
したがって、接点は(1,4)(1, 4)である。
* 次に、yyxxについて微分し、yy'を求める。
y=3x2+5y' = -3x^2 + 5
* x=1x = 1におけるyy'の値を求める。これが接線の傾きmmである。
m=3(1)2+5=3+5=2m = -3(1)^2 + 5 = -3 + 5 = 2
* 接線の式は、yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1)で与えられる。ここで(x1,y1)=(1,4)(x_1, y_1) = (1, 4)m=2m = 2である。
y4=2(x1)y - 4 = 2(x - 1)
y=2x2+4y = 2x - 2 + 4
y=2x+2y = 2x + 2
問題84(2): y=sinxxy = \frac{\sin x}{x}x=πx = \pi
* x=πx = \piのときのyyの値を求める。
y=sinππ=0π=0y = \frac{\sin \pi}{\pi} = \frac{0}{\pi} = 0
したがって、接点は(π,0)(\pi, 0)である。
* yyxxについて微分し、yy'を求める。商の微分法則を使用する。
y=xcosxsinxx2y' = \frac{x \cos x - \sin x}{x^2}
* x=πx = \piにおけるyy'の値を求める。これが接線の傾きmmである。
m=πcosπsinππ2=π(1)0π2=1πm = \frac{\pi \cos \pi - \sin \pi}{\pi^2} = \frac{\pi(-1) - 0}{\pi^2} = -\frac{1}{\pi}
* 接線の式は、yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1)で与えられる。ここで(x1,y1)=(π,0)(x_1, y_1) = (\pi, 0)m=1πm = -\frac{1}{\pi}である。
y0=1π(xπ)y - 0 = -\frac{1}{\pi}(x - \pi)
y=1πx+1y = -\frac{1}{\pi}x + 1
問題85(1): y=x32xy = x^3 - 2xx=2x = 2
* x=2x = 2のときのyyの値を求める。
y=(2)32(2)=84=4y = (2)^3 - 2(2) = 8 - 4 = 4
したがって、点は(2,4)(2, 4)である。
* yyxxについて微分し、yy'を求める。
y=3x22y' = 3x^2 - 2
* x=2x = 2におけるyy'の値を求める。これが接線の傾きmtm_tである。
mt=3(2)22=3(4)2=122=10m_t = 3(2)^2 - 2 = 3(4) - 2 = 12 - 2 = 10
* 法線の傾きmnm_nは、接線の傾きの逆数の負符号である。
mn=1mt=110m_n = -\frac{1}{m_t} = -\frac{1}{10}
* 法線の式は、yy1=mn(xx1)y - y_1 = m_n(x - x_1)で与えられる。ここで(x1,y1)=(2,4)(x_1, y_1) = (2, 4)mn=110m_n = -\frac{1}{10}である。
y4=110(x2)y - 4 = -\frac{1}{10}(x - 2)
y=110x+15+4y = -\frac{1}{10}x + \frac{1}{5} + 4
y=110x+215y = -\frac{1}{10}x + \frac{21}{5}
問題85(2): y=xlogxy = x \log xx=ex = e
* x=ex = eのときのyyの値を求める。
y=eloge=e(1)=ey = e \log e = e(1) = e
したがって、点は(e,e)(e, e)である。
* yyxxについて微分し、yy'を求める。積の微分法則を使用する。
y=logx+x1x=logx+1y' = \log x + x \cdot \frac{1}{x} = \log x + 1
* x=ex = eにおけるyy'の値を求める。これが接線の傾きmtm_tである。
mt=loge+1=1+1=2m_t = \log e + 1 = 1 + 1 = 2
* 法線の傾きmnm_nは、接線の傾きの逆数の負符号である。
mn=1mt=12m_n = -\frac{1}{m_t} = -\frac{1}{2}
* 法線の式は、yy1=mn(xx1)y - y_1 = m_n(x - x_1)で与えられる。ここで(x1,y1)=(e,e)(x_1, y_1) = (e, e)mn=12m_n = -\frac{1}{2}である。
ye=12(xe)y - e = -\frac{1}{2}(x - e)
y=12x+12e+ey = -\frac{1}{2}x + \frac{1}{2}e + e
y=12x+32ey = -\frac{1}{2}x + \frac{3}{2}e

3. 最終的な答え

問題84:
(1) y=2x+2y = 2x + 2
(2) y=1πx+1y = -\frac{1}{\pi}x + 1
問題85:
(1) y=110x+215y = -\frac{1}{10}x + \frac{21}{5}
(2) y=12x+32ey = -\frac{1}{2}x + \frac{3}{2}e

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