座標平面上の点が原点Oから出発し、反時計回りに90度ずつ向きを変えながら点 $P_0=O, P_1, P_2, P_3, ...$ と進む。$OP_1 = 1$ であり、$n = 1, 2, 3, ...$ に対して、$P_nP_{n+1}$ は $P_{n-1}P_n$ の $r$ 倍である。$0 < r < 1$ のとき、点 $P_n$ は $n$ を限りなく大きくすると、ある点に近づく。その点の座標を求めよ。

幾何学座標平面数列無限等比級数ベクトル
2025/8/3

1. 問題の内容

座標平面上の点が原点Oから出発し、反時計回りに90度ずつ向きを変えながら点 P0=O,P1,P2,P3,...P_0=O, P_1, P_2, P_3, ... と進む。OP1=1OP_1 = 1 であり、n=1,2,3,...n = 1, 2, 3, ... に対して、PnPn+1P_nP_{n+1}Pn1PnP_{n-1}P_nrr 倍である。0<r<10 < r < 1 のとき、点 PnP_nnn を限りなく大きくすると、ある点に近づく。その点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、PnP_n の座標を求める。
P0=(0,0)P_0 = (0, 0)
P1=(1,0)P_1 = (1, 0)
P2=(1,r)P_2 = (1, r)
P3=(1r2,r)P_3 = (1 - r^2, r)
P4=(1r2,rr3)P_4 = (1 - r^2, r - r^3)
PnP_n の座標を (xn,yn)(x_n, y_n) とすると、
x1=1,y1=0x_1 = 1, y_1 = 0
x2=1,y2=rx_2 = 1, y_2 = r
x3=1r2,y3=rx_3 = 1 - r^2, y_3 = r
x4=1r2,y4=rr3x_4 = 1 - r^2, y_4 = r - r^3
x5=1r2+r4,y5=rr3x_5 = 1 - r^2 + r^4, y_5 = r - r^3
x6=1r2+r4,y6=rr3+r5x_6 = 1 - r^2 + r^4, y_6 = r - r^3 + r^5
xx 座標は 1r2+r4r6+...1 - r^2 + r^4 - r^6 + ... のように、初項 1、公比 r2-r^2 の無限等比級数となる。
yy 座標は rr3+r5r7+...r - r^3 + r^5 - r^7 + ... のように、初項 rr、公比 r2-r^2 の無限等比級数となる。
無限等比級数の和の公式は、S=a1rS = \frac{a}{1 - r} である。
ここで、r<1|r| < 1 である。
x=11(r2)=11+r2x = \frac{1}{1 - (-r^2)} = \frac{1}{1 + r^2}
y=r1(r2)=r1+r2y = \frac{r}{1 - (-r^2)} = \frac{r}{1 + r^2}

3. 最終的な答え

(11+r2,r1+r2)(\frac{1}{1+r^2}, \frac{r}{1+r^2})

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