2つの円が共通接線 $l$ を持ち、点Pが接点である図において、角$\alpha$の大きさを求める問題です。円周角として、$ \angle BAC = 67^\circ $ と $\angle BDP = 53^\circ $ が与えられています。

幾何学接線接弦定理円周角角度
2025/8/3

1. 問題の内容

2つの円が共通接線 ll を持ち、点Pが接点である図において、角α\alphaの大きさを求める問題です。円周角として、BAC=67 \angle BAC = 67^\circ BDP=53\angle BDP = 53^\circ が与えられています。

2. 解き方の手順

* 大きい円において、接弦定理より、BAP=BDP \angle BAP = \angle BDP が成り立ちます。よって、BAP=53 \angle BAP = 53^\circ です。
* 三角形ABCの内角の和は180180^\circなので、ABC+BCA+CAB=180 \angle ABC + \angle BCA + \angle CAB = 180^\circ が成り立ちます。
* 小さい円において、接弦定理より、PCB=BDP \angle PCB = \angle BDP が成り立ちます。よって、PCB=53 \angle PCB = 53^\circ です。
* BAC=67\angle BAC = 67^\circ より、PAC=BACBAP=6753=14\angle PAC = \angle BAC - \angle BAP = 67^\circ - 53^\circ = 14^\circ となります。
* APC\angle APCα\alphaと等しいので、α=APC\alpha = \angle APC となります。
* 大きい円において、BDP=53 \angle BDP = 53^\circ なので、BCP=53 \angle BCP = 53^\circ が成り立ちます。
* したがって、ACB=53+α \angle ACB = 53^\circ + \alpha が成り立ちます。
* 三角形ABCの内角の和は180180^\circなので、ABC+ACB+BAC=180 \angle ABC + \angle ACB + \angle BAC = 180^\circ より、ABC+(53+α)+67=180 \angle ABC + (53^\circ + \alpha) + 67^\circ = 180^\circ
* ABC=180(53+67)α=180120α=60α \angle ABC = 180^\circ - (53^\circ + 67^\circ) - \alpha = 180^\circ - 120^\circ - \alpha = 60^\circ - \alpha
* BCP=53\angle BCP = 53^{\circ}なので、円周角の定理より、CAP=53 \angle CAP = 53^{\circ} が成り立ちます。
* CAB=67\angle CAB = 67^{\circ}なので、PAB=CABCAP=6753=14 \angle PAB = \angle CAB - \angle CAP = 67^{\circ} - 53^{\circ} = 14^{\circ} となります。
* 接弦定理から、PAB=PDB\angle PAB = \angle PDBなので、PDB=14\angle PDB = 14^{\circ}となります。
* BDP=53\angle BDP = 53^{\circ}なので、BDA=BDP+PDA=53+PDA \angle BDA = \angle BDP + \angle PDA = 53^{\circ} + \angle PDAとなります。
* また、BDA=BCA\angle BDA = \angle BCAが成り立ちます。
* したがって、APC=ACB53\angle APC = \angle ACB - 53^\circ が成り立ちます。
* 小さい円について、ACB=APB=67\angle ACB = \angle APB = 67^\circが成り立ちます。
* α=6753=14 \alpha = 67^\circ - 53^\circ = 14^\circ

3. 最終的な答え

α=14\alpha = 14^\circ

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