スーパーマーケットでのいちごの販売量を9日間調べた結果から、1日当たりの平均販売量を信頼係数90%で区間推定する問題と、トマトの重量を20個測定した結果から、トマト1個あたりの平均的な重さを信頼係数95%および99%で区間推定する問題です。 問題は全部で7つあります。

確率論・統計学区間推定信頼区間t分布標本平均標本標準偏差
2025/8/3
## いちごの販売量に関する問題

1. 問題の内容

スーパーマーケットでのいちごの販売量を9日間調べた結果から、1日当たりの平均販売量を信頼係数90%で区間推定する問題と、トマトの重量を20個測定した結果から、トマト1個あたりの平均的な重さを信頼係数95%および99%で区間推定する問題です。
問題は全部で7つあります。

2. 解き方の手順

(1) **いちごの販売量に関する問題**
* 標本平均はt分布に従うため、答えは2。
* 標本平均の計算: 与えられたデータ(66, 75, 73, 62, 70, 65, 77, 64, 78)の合計をデータ数(9)で割る。
標本平均=66+75+73+62+70+65+77+64+789=6309=70\text{標本平均} = \frac{66+75+73+62+70+65+77+64+78}{9} = \frac{630}{9} = 70
* 標本標準偏差の計算: 各データと標本平均との差の二乗和を求め、それをデータ数から1を引いた値で割る。その平方根が標本標準偏差。
標本標準偏差=i=1n(xixˉ)2n1\text{標本標準偏差} = \sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})^2}{n-1}}
標本標準偏差6\text{標本標準偏差} \approx 6
* 標本平均を標準化した後の上限値の計算。信頼係数90%のt分布の上側パーセント点を求める。自由度はn-1=8。t分布表から値を読み取る。t値をt0.95t_{0.95}と表す。(自由度8ではt0.95t_{0.95}≒1.860)。
標準化した上限値= t0.95t_{0.95}
* 信頼区間の下限値の計算: 標本平均から、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を引く。
信頼区間下限=xˉt0.95sn=701.86069=701.8602=703.72=66.28\text{信頼区間下限} = \bar{x} - t_{0.95} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 70 - 1.860 \cdot \frac{6}{\sqrt{9}} = 70 - 1.860 \cdot 2 = 70 - 3.72 = 66.28
* 信頼区間の上限値の計算: 標本平均に、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を足す。
信頼区間上限=xˉ+t0.95sn=70+1.86069=70+1.8602=70+3.72=73.72\text{信頼区間上限} = \bar{x} + t_{0.95} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 70 + 1.860 \cdot \frac{6}{\sqrt{9}} = 70 + 1.860 \cdot 2 = 70 + 3.72 = 73.72
(2) **トマトの重量に関する問題**
* 標本平均はt分布に従うため、答えは2。
* 信頼係数95%の場合、標本平均を標準化したあとの上限値の計算。自由度はn-1=19。t分布表から値を読み取る。t値をt0.975t_{0.975}と表す。(自由度19ではt0.975t_{0.975}≒2.093)。
標準化した上限値= t0.975t_{0.975}
* 信頼区間の下限値の計算(95%): 標本平均から、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を引く。
信頼区間下限=xˉt0.975sn=120.32.0938.620=120.32.0938.64.472120.32.0931.923120.34.024116.28\text{信頼区間下限} = \bar{x} - t_{0.975} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 120.3 - 2.093 \cdot \frac{8.6}{\sqrt{20}} = 120.3 - 2.093 \cdot \frac{8.6}{4.472} \approx 120.3 - 2.093 \cdot 1.923 \approx 120.3 - 4.024 \approx 116.28
* 信頼区間の上限値の計算(95%): 標本平均に、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を足す。
信頼区間上限=xˉ+t0.975sn=120.3+2.0938.620=120.3+2.0938.64.472120.3+2.0931.923120.3+4.024124.32\text{信頼区間上限} = \bar{x} + t_{0.975} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 120.3 + 2.093 \cdot \frac{8.6}{\sqrt{20}} = 120.3 + 2.093 \cdot \frac{8.6}{4.472} \approx 120.3 + 2.093 \cdot 1.923 \approx 120.3 + 4.024 \approx 124.32
* 信頼係数99%の場合、標本平均を標準化したあとの上限値の計算。自由度はn-1=19。t分布表から値を読み取る。t値をt0.995t_{0.995}と表す。(自由度19ではt0.995t_{0.995}≒2.861)。
標準化した上限値= t0.995t_{0.995}
* 信頼区間の下限値の計算(99%): 標本平均から、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を引く。
信頼区間下限=xˉt0.995sn=120.32.8618.620=120.32.8618.64.472120.32.8611.923120.35.502114.80\text{信頼区間下限} = \bar{x} - t_{0.995} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 120.3 - 2.861 \cdot \frac{8.6}{\sqrt{20}} = 120.3 - 2.861 \cdot \frac{8.6}{4.472} \approx 120.3 - 2.861 \cdot 1.923 \approx 120.3 - 5.502 \approx 114.80
* 信頼区間の上限値の計算(99%): 標本平均に、t分布の上側パーセント点と標準誤差の積を足す。
信頼区間上限=xˉ+t0.995sn=120.3+2.8618.620=120.3+2.8618.64.472120.3+2.8611.923120.3+5.502125.80\text{信頼区間上限} = \bar{x} + t_{0.995} \cdot \frac{s}{\sqrt{n}} = 120.3 + 2.861 \cdot \frac{8.6}{\sqrt{20}} = 120.3 + 2.861 \cdot \frac{8.6}{4.472} \approx 120.3 + 2.861 \cdot 1.923 \approx 120.3 + 5.502 \approx 125.80

3. 最終的な答え

(1) いちごの販売量

1. 2

2. 70

3. 6

4. 1.860

5. 66.28

6. 73.72

(2) トマトの重量

1. 2

2.

2. 093

3. 116.28

4. 124.32

5.

2. 861

6. 114.80

7. 125.80

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