実数 $t$ に対して、円 $C: x^2 + y^2 - 2(t-1)x + ty + 2t - 3 = 0$ が与えられている。$t$ の値が変化するとき、円 $C$ の中心はある直線上を移動し、円の大きさも変化する。以下の問いに答えよ。 (1) 円 $C$ の中心が通る直線の式を $y = ax + b$ の形で表したときの $a, b$ を求めよ。 (2) 円 $C$ の半径が最小になるときの $t$ の値と中心の座標を求めよ。 (3) 任意の $t$ に対して、円 $C$ がつねに通る点が2つある。その2点のうち、$y$ 座標が負となる点を点 $A$、もう1点を点 $B$ とする。点 $A, B$ の座標を求めよ。 (4) $t = 1$ のとき、円 $C$ の中心と点 $A$ を結ぶ直線が点 $A$ 以外で円 $C$ と交わる点を点 $P$ とする。点 $P$ と(3)の点 $A, B$ がなす三角形 $PAB$ の面積を求めよ。
2025/8/3
1. 問題の内容
実数 に対して、円 が与えられている。 の値が変化するとき、円 の中心はある直線上を移動し、円の大きさも変化する。以下の問いに答えよ。
(1) 円 の中心が通る直線の式を の形で表したときの を求めよ。
(2) 円 の半径が最小になるときの の値と中心の座標を求めよ。
(3) 任意の に対して、円 がつねに通る点が2つある。その2点のうち、 座標が負となる点を点 、もう1点を点 とする。点 の座標を求めよ。
(4) のとき、円 の中心と点 を結ぶ直線が点 以外で円 と交わる点を点 とする。点 と(3)の点 がなす三角形 の面積を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 円 の方程式を平方完成する。
円の中心は である。
より
よって
(2) 円の半径の2乗は
のとき、半径が最小となる。
中心の座標は
(3) を について整理すると
これが任意の について成り立つので、
かつ
を に代入して
または
のとき
のとき
よって
(4) のとき、円 の方程式は
中心は
直線 は点 を通り、円の中心 も通る。
直線の傾きは
直線の式は
円の方程式 に代入して
は点 の 座標なので、 が点 の 座標
三角形 の面積は
3. 最終的な答え
(1)
(2) , 中心
(3)
(4)