与えられたデータセットの不偏分散と標準偏差を計算します。標準偏差は有効数字を考慮して近似値で表します。

確率論・統計学不偏分散標準偏差データ分析統計
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられたデータセットの不偏分散と標準偏差を計算します。標準偏差は有効数字を考慮して近似値で表します。

2. 解き方の手順

まず、データセットの平均を計算します。次に、各データ点と平均の差を求め、それらの二乗を計算します。これらの二乗差の合計を、データ点の数から1を引いたもので割ることにより、不偏分散を求めます。最後に、不偏分散の平方根を計算することで、標準偏差を求めます。
問1: {53, 65, 48, 57, 62}

1. 平均の計算:

平均 = 53+65+48+57+625=2855=57\frac{53 + 65 + 48 + 57 + 62}{5} = \frac{285}{5} = 57

2. 各データ点と平均の差の二乗:

(5357)2=(4)2=16(53 - 57)^2 = (-4)^2 = 16
(6557)2=(8)2=64(65 - 57)^2 = (8)^2 = 64
(4857)2=(9)2=81(48 - 57)^2 = (-9)^2 = 81
(5757)2=(0)2=0(57 - 57)^2 = (0)^2 = 0
(6257)2=(5)2=25(62 - 57)^2 = (5)^2 = 25

3. 二乗差の合計:

16+64+81+0+25=18616 + 64 + 81 + 0 + 25 = 186

4. 不偏分散の計算:

不偏分散 = 18651=1864=46.5\frac{186}{5 - 1} = \frac{186}{4} = 46.5

5. 標準偏差の計算:

標準偏差 = 46.56.82\sqrt{46.5} \approx 6.82
問2: {165, 157, 152, 173, 169, 175, 159, 162}

1. 平均の計算:

平均 = 165+157+152+173+169+175+159+1628=13128=164\frac{165 + 157 + 152 + 173 + 169 + 175 + 159 + 162}{8} = \frac{1312}{8} = 164

2. 各データ点と平均の差の二乗:

(165164)2=(1)2=1(165 - 164)^2 = (1)^2 = 1
(157164)2=(7)2=49(157 - 164)^2 = (-7)^2 = 49
(152164)2=(12)2=144(152 - 164)^2 = (-12)^2 = 144
(173164)2=(9)2=81(173 - 164)^2 = (9)^2 = 81
(169164)2=(5)2=25(169 - 164)^2 = (5)^2 = 25
(175164)2=(11)2=121(175 - 164)^2 = (11)^2 = 121
(159164)2=(5)2=25(159 - 164)^2 = (-5)^2 = 25
(162164)2=(2)2=4(162 - 164)^2 = (-2)^2 = 4

3. 二乗差の合計:

1+49+144+81+25+121+25+4=4501 + 49 + 144 + 81 + 25 + 121 + 25 + 4 = 450

4. 不偏分散の計算:

不偏分散 = 45081=450764.29\frac{450}{8 - 1} = \frac{450}{7} \approx 64.29

5. 標準偏差の計算:

標準偏差 = 64.298.02\sqrt{64.29} \approx 8.02

3. 最終的な答え

問1:
不偏分散: 46.5
標準偏差: 6.8
問2:
不偏分散: 64.3
標準偏差: 8.0

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