あるメーカーのポテトチップ400袋を無作為に抽出して重さを測ったところ、平均値が90.3g、標準偏差が5.0gであった。母標準偏差は5.0gとして、以下の問題を解く。 (1) このメーカーのポテトチップ1袋の重さの平均値 $m$ を信頼度95%で推定した信頼区間を求める。 (2) このメーカーのポテトチップ1袋あたりの重量を信頼度95%で推定するとき、信頼区間の幅を0.7g以下にするには、少なくともいくつの標本を無作為抽出すればよいか求める。 (3) このポテトチップの袋には90gと表示されている。(1)の調査から、1袋あたりの重さが表示より重いと判断してよいかを有意水準5%で検定したい。このメーカーの1袋あたりの重さの母平均を $m$ として、帰無仮説を立て、標準正規分布に従う $Z$ の式を完成させる。
2025/8/3
1. 問題の内容
あるメーカーのポテトチップ400袋を無作為に抽出して重さを測ったところ、平均値が90.3g、標準偏差が5.0gであった。母標準偏差は5.0gとして、以下の問題を解く。
(1) このメーカーのポテトチップ1袋の重さの平均値 を信頼度95%で推定した信頼区間を求める。
(2) このメーカーのポテトチップ1袋あたりの重量を信頼度95%で推定するとき、信頼区間の幅を0.7g以下にするには、少なくともいくつの標本を無作為抽出すればよいか求める。
(3) このポテトチップの袋には90gと表示されている。(1)の調査から、1袋あたりの重さが表示より重いと判断してよいかを有意水準5%で検定したい。このメーカーの1袋あたりの重さの母平均を として、帰無仮説を立て、標準正規分布に従う の式を完成させる。
2. 解き方の手順
(1) 信頼度95%の信頼区間は、標本平均 、母標準偏差 、サンプルサイズ を用いて、以下の式で求められる。
ここで、, , である。
信頼度95%なので、 であり、 である。
したがって、信頼区間は、
(2) 信頼区間の幅 は、 で与えられる。
となるように を求める。
したがって、少なくとも784袋の標本が必要である。
(3) 帰無仮説は もしくは である。選択肢から が適切である。
検定統計量 は、以下の式で計算される。
ここで、, , , である。
3. 最終的な答え
(1)
1:89, 2:.8, 3:1, 4:90, 5:.7, 6:9
(2) 784
7:7, 8:8, 9:4
(3) 10:1
11:90, 12:0
13:5, 14:√400 (もしくは 20), 15:0, 16:1