(1) マクローリン展開は、f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+… で表されます。 まず、f(x) の導関数を求めます。 f(x)=ex−sin(x) f′(x)=ex−cos(x) f′′(x)=ex+sin(x) f′′′(x)=ex+cos(x) 次に、それぞれの導関数に x=0 を代入します。 f(0)=e0−sin(0)=1−0=1 f′(0)=e0−cos(0)=1−1=0 f′′(0)=e0+sin(0)=1+0=1 f′′′(0)=e0+cos(0)=1+1=2 したがって、f(x) のマクローリン展開の3次までの項は、 f(x)≈1+0⋅x+2!1x2+3!2x3=1+21x2+31x3 (2) (1)で求めたマクローリン展開を g(x) とおくと、g(x)=1+21x2+31x3 です。 増減を調べるために、g′(x) を求めます。 g′(x)=x+x2=x(1+x) g′(x)=0 となるのは、x=0 または x=−1 のときです。 増減表は以下のようになります。
x | ... | -1 | ... | 0 | ...
-----|-----|----|-----|---|-----
g'(x) | + | 0 | - | 0 | +
g(x) | ↑ | 極大 | ↓ | 極小 | ↑
g(−1)=1+21(−1)2+31(−1)3=1+21−31=1+63−2=1+61=67 凹凸を調べるために、g′′(x) を求めます。 g′′(x)=1+2x g′′(x)=0 となるのは、x=−21 のときです。 凹凸表は以下のようになります。
x | ... | -1/2 | ...
-----|-------|------|-----
g''(x)| - | 0 | +
g(x) | 凸 | 変曲点 | 凹
g(−21)=1+21(−21)2+31(−21)3=1+81−241=1+243−1=1+242=1+121=1213 グラフの概形は、x=−1 で極大値 67 をとり、x=0 で極小値 1 をとり、x=−21 で変曲点 (2−1,1213) を持ちます。