複素数平面上の3点P($z_1$)、Q($z_2$)、R($z_3$)があり、$\frac{z_3 - z_1}{z_2 - z_1} = \frac{1+\sqrt{3}i}{2}$ が成り立つとき、三角形PQRがどのような三角形であるかを選択肢から選ぶ問題です。

幾何学複素数平面三角形回転正三角形
2025/8/3

1. 問題の内容

複素数平面上の3点P(z1z_1)、Q(z2z_2)、R(z3z_3)があり、z3z1z2z1=1+3i2\frac{z_3 - z_1}{z_2 - z_1} = \frac{1+\sqrt{3}i}{2} が成り立つとき、三角形PQRがどのような三角形であるかを選択肢から選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた複素数の比を極形式で表します。
1+3i2=cosπ3+isinπ3=eiπ3\frac{1 + \sqrt{3}i}{2} = \cos{\frac{\pi}{3}} + i\sin{\frac{\pi}{3}} = e^{i\frac{\pi}{3}}
したがって、z3z1z2z1=eiπ3\frac{z_3 - z_1}{z_2 - z_1} = e^{i\frac{\pi}{3}} となります。
この式は、ベクトル PQ\overrightarrow{P Q} を原点の周りに π3\frac{\pi}{3} (60度)回転させると、ベクトル PR\overrightarrow{P R} になることを意味します。
つまり、QPR=π3=60\angle QPR = \frac{\pi}{3} = 60^{\circ} です。
次に、PRPQ\frac{PR}{PQ} を計算します。
z3z1z2z1=1+3i2=12+(3)22=1+32=42=22=1\left| \frac{z_3 - z_1}{z_2 - z_1} \right| = \left| \frac{1 + \sqrt{3}i}{2} \right| = \frac{\sqrt{1^2 + (\sqrt{3})^2}}{2} = \frac{\sqrt{1+3}}{2} = \frac{\sqrt{4}}{2} = \frac{2}{2} = 1
したがって、PRPQ=1\frac{PR}{PQ} = 1 より PR=PQPR = PQ です。
QPR=60\angle QPR = 60^{\circ} であり、PR=PQPR = PQ であることから、三角形PQRは正三角形であることがわかります。

3. 最終的な答え

①正三角形

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