(1) 58x+15y=1 まず、58と15に対してユークリッドの互除法を行います。
58=15×3+13 15=13×1+2 13=2×6+1 2=1×2+0 よって、58と15の最大公約数は1です。
次に、上の式を逆にたどって、1を表す式を作ります。
1=13−2×6 1=13−(15−13×1)×6=13−15×6+13×6=13×7−15×6 1=(58−15×3)×7−15×6=58×7−15×21−15×6=58×7−15×27 したがって、58×7+15×(−27)=1 となります。 よって、x=7,y=−27 は特殊解の一つです。 一般解を求めます。
58x+15y=1 58×7+15×(−27)=1 辺々引くと
58(x−7)+15(y+27)=0 58(x−7)=−15(y+27) 58と15は互いに素なので、x−7 は15の倍数、y+27 は58の倍数となります。 x−7=15k, y+27=−58k (kは整数)とおけます。 x=15k+7, y=−58k−27 (2) 86x−25y=2 まず、86と25に対してユークリッドの互除法を行います。
86=25×3+11 25=11×2+3 11=3×3+2 3=2×1+1 2=1×2+0 よって、86と25の最大公約数は1です。
次に、上の式を逆にたどって、1を表す式を作ります。
1=3−2×1 1=3−(11−3×3)×1=3−11+3×3=3×4−11 1=(25−11×2)×4−11=25×4−11×8−11=25×4−11×9 1=25×4−(86−25×3)×9=25×4−86×9+25×27=25×31−86×9 したがって、86×(−9)+25×31=1 となります。 両辺を2倍すると、86×(−18)−25×(−62)=2 より、86×(−18)−25×(−62)=2 となります。 よって、x=−18,y=−62 は特殊解の一つです。 一般解を求めます。
86x−25y=2 86×(−18)−25×(−62)=2 辺々引くと
86(x+18)−25(y+62)=0 86(x+18)=25(y+62) 86と25は互いに素なので、x+18 は25の倍数、y+62 は86の倍数となります。 x+18=25k, y+62=86k (kは整数)とおけます。 x=25k−18, y=86k−62