与えられた直線、放物線、円を、原点を中心として反時計回りに $\pi/3$ だけ回転させた後の関数を求める問題です。

幾何学回転座標変換直線放物線数式処理
2025/8/4

1. 問題の内容

与えられた直線、放物線、円を、原点を中心として反時計回りに π/3\pi/3 だけ回転させた後の関数を求める問題です。

2. 解き方の手順

座標 (x,y)(x, y) を反時計回りに θ\theta 回転させた後の座標を (x,y)(x', y') とすると、次の関係が成り立ちます。
x=xcosθysinθx = x' \cos \theta - y' \sin \theta
y=xsinθ+ycosθy = x' \sin \theta + y' \cos \theta
θ=π/3\theta = \pi/3 のとき、cos(π/3)=1/2\cos (\pi/3) = 1/2sin(π/3)=3/2\sin (\pi/3) = \sqrt{3}/2 なので、
x=12x32yx = \frac{1}{2}x' - \frac{\sqrt{3}}{2}y'
y=32x+12yy = \frac{\sqrt{3}}{2}x' + \frac{1}{2}y'
これらを各方程式に代入して、x,yx', y' の関係式を求めます。簡単のため、回転後の座標を (x,y)(x, y) で表すことにします。
(1) 直線: y=3x+5y = \sqrt{3}x + 5
上記の関係式を代入すると、
32x+12y=3(12x32y)+5\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = \sqrt{3}(\frac{1}{2}x - \frac{\sqrt{3}}{2}y) + 5
32x+12y=32x32y+5\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = \frac{\sqrt{3}}{2}x - \frac{3}{2}y + 5
12y+32y=5\frac{1}{2}y + \frac{3}{2}y = 5
2y=52y = 5
y=52y = \frac{5}{2}
(2) 放物線: y=3x2+10y = \sqrt{3}x^2 + 10
上記の関係式を代入すると、
32x+12y=3(12x32y)2+10\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = \sqrt{3}(\frac{1}{2}x - \frac{\sqrt{3}}{2}y)^2 + 10
32x+12y=3(14x232xy+34y2)+10\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = \sqrt{3}(\frac{1}{4}x^2 - \frac{\sqrt{3}}{2}xy + \frac{3}{4}y^2) + 10
23x+2y=3x26xy+33y2+402\sqrt{3}x + 2y = \sqrt{3}x^2 - 6xy + 3\sqrt{3}y^2 + 40
3x26xy+33y223x2y+40=0\sqrt{3}x^2 - 6xy + 3\sqrt{3}y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y + 40 = 0
(3) 円: (x1)2+(y3)2=4(x-1)^2 + (y-\sqrt{3})^2 = 4
上記の関係式を代入すると、
(12x32y1)2+(32x+12y3)2=4(\frac{1}{2}x - \frac{\sqrt{3}}{2}y - 1)^2 + (\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y - \sqrt{3})^2 = 4
(14x232xy+34y2x+3y+1)+(34x2+32xy+14y23x3y+3)=4(\frac{1}{4}x^2 - \frac{\sqrt{3}}{2}xy + \frac{3}{4}y^2 - x + \sqrt{3}y + 1) + (\frac{3}{4}x^2 + \frac{\sqrt{3}}{2}xy + \frac{1}{4}y^2 - 3x - \sqrt{3}y + 3) = 4
x2+y24x+4=4x^2 + y^2 - 4x + 4 = 4
x2+y24x=0x^2 + y^2 - 4x = 0

3. 最終的な答え

(1) 直線: y=52y = \frac{5}{2}
(2) 放物線: 3x26xy+33y223x2y+40=0\sqrt{3}x^2 - 6xy + 3\sqrt{3}y^2 - 2\sqrt{3}x - 2y + 40 = 0
(3) 円: x2+y24x=0x^2 + y^2 - 4x = 0

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