マクローリン展開は、関数 f(x) を x=0 の周りでテイラー展開したものです。つまり、 f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+⋯ となります。今回は3次の項までを求めるので、3階微分まで計算します。
* f(x)=arctan(x) f(0)=arctan(0)=0 * f′(x)=1+x21 f′(0)=1+021=1 * f′′(x)=(1+x2)2−2x f′′(0)=(1+02)2−2(0)=0 * f′′′(x)=(1+x2)4−2(1+x2)2−(−2x)⋅2(1+x2)(2x)=(1+x2)4−2(1+x2)2+8x2(1+x2)=(1+x2)3−2(1+x2)+8x2=(1+x2)3−2−2x2+8x2=(1+x2)36x2−2 f′′′(0)=(1+02)36(0)2−2=−2 したがって、マクローリン展開は次のようになります。
f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+⋯ arctan(x)=0+1⋅x+20x2+6−2x3+⋯=x−31x3+⋯