関数 $f(x) = \frac{1}{2}(\sin x - \sqrt{3} \cos x)^2 - 1$ について、以下の問題を解きます。 (1) $\sin x - \sqrt{3} \cos x$ を $r \sin(x - \alpha)$ の形に変形し、$f(x)$ を $\cos$ の式で表します。 (2) (i) $y = f(x)$ の周期を求め、グラフが $y = \cos$ のグラフを平行移動したものであるときの移動量を求めます。 (ii) $y = f(x)$ のグラフとして適切なものを、選択肢から選びます。

解析学三角関数関数のグラフ周期平行移動
2025/8/4

1. 問題の内容

関数 f(x)=12(sinx3cosx)21f(x) = \frac{1}{2}(\sin x - \sqrt{3} \cos x)^2 - 1 について、以下の問題を解きます。
(1) sinx3cosx\sin x - \sqrt{3} \cos xrsin(xα)r \sin(x - \alpha) の形に変形し、f(x)f(x)cos\cos の式で表します。
(2) (i) y=f(x)y = f(x) の周期を求め、グラフが y=cosy = \cos のグラフを平行移動したものであるときの移動量を求めます。
(ii) y=f(x)y = f(x) のグラフとして適切なものを、選択肢から選びます。

2. 解き方の手順

(1)
sinx3cosx=2(12sinx32cosx)=2(sinxcosπ3cosxsinπ3)=2sin(xπ3)\sin x - \sqrt{3} \cos x = 2(\frac{1}{2} \sin x - \frac{\sqrt{3}}{2} \cos x) = 2(\sin x \cos \frac{\pi}{3} - \cos x \sin \frac{\pi}{3}) = 2\sin(x - \frac{\pi}{3})
よって、アは2、イはπ3\frac{\pi}{3}
f(x)=12(2sin(xπ3))21=2sin2(xπ3)1=cos(2(xπ3))=cos(2x2π3)f(x) = \frac{1}{2}(2\sin(x - \frac{\pi}{3}))^2 - 1 = 2\sin^2(x - \frac{\pi}{3}) - 1 = -\cos(2(x - \frac{\pi}{3})) = -\cos(2x - \frac{2\pi}{3})
よって、ウは2、エは-1、オは2、カは2、キは3。
(2) (i)
f(x)=cos(2x2π3)f(x) = -\cos(2x - \frac{2\pi}{3}) の周期は、cos(2x)\cos(2x) の周期 2π2=π\frac{2\pi}{2} = \pi と同じなので、クはπ\pi
f(x)=cos(2(xπ3))f(x) = -\cos(2(x - \frac{\pi}{3})) は、y=cos(2x)y = -\cos(2x) のグラフを xx 軸方向に π3\frac{\pi}{3} だけ平行移動したものであるので、ケはπ3\frac{\pi}{3}
(ii)
f(x)=cos(2x2π3)f(x) = -\cos(2x - \frac{2\pi}{3}) のグラフは、y=cos(2(xπ3))y=-\cos(2(x-\frac{\pi}{3}))より、y=cos(2x)y=-\cos(2x)のグラフをx軸方向にπ3\frac{\pi}{3}だけ平行移動したグラフである。
y=cos(2x)y=-\cos(2x)y=cosxy=\cos xをy軸に関して反転し、x軸方向に12\frac{1}{2}倍縮小したものである。
グラフはx=0x=0f(0)=cos(2π3)=cos(2π3)=(12)=12f(0) = -\cos(-\frac{2\pi}{3}) = -\cos(\frac{2\pi}{3}) = - (-\frac{1}{2}) = \frac{1}{2}なので、実線グラフが点(0, 1/2)を通るグラフを探す。
また、x=π3x=\frac{\pi}{3}で極値をとるので、コは0。

3. 最終的な答え

ア: 2, イ: π3\frac{\pi}{3}, ウ: 2, エ: -1, オ: 2, カ: 2, キ: 3
ク: π\pi, ケ: π3\frac{\pi}{3}, コ: 0

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