直線 $y = -\frac{1}{3}x + b$ (bは定数) が $x$ 軸, $y$ 軸とそれぞれ点A, Bで交わっている。三角形OABの内部で、$x$ 座標, $y$ 座標がともに自然数となる点が2個であるとき、$b$ がとることのできる値の範囲を求める。ただし、三角形の周上の点は内部に含まないものとする。

幾何学一次関数座標平面三角形整数解不等式
2025/8/4

1. 問題の内容

直線 y=13x+by = -\frac{1}{3}x + b (bは定数) が xx 軸, yy 軸とそれぞれ点A, Bで交わっている。三角形OABの内部で、xx 座標, yy 座標がともに自然数となる点が2個であるとき、bb がとることのできる値の範囲を求める。ただし、三角形の周上の点は内部に含まないものとする。

2. 解き方の手順

まず、三角形OABの内部で、xx座標、yy座標がともに自然数となる点の座標を考える。
xx座標が1であるとき、yy座標が1となる点 (1,1)(1,1) が候補となる。
xx座標が2であるとき、yy座標が1となる点 (2,1)(2,1) が候補となる。
xx座標が3であるとき、yy座標が1となる点 (3,1)(3,1) が候補となる。
同様に、xx座標が4, 5, ... の場合も考える。
次に、y=13x+by = -\frac{1}{3}x + b が点 (1,1)(1,1) を通るとき、1=13(1)+b1 = -\frac{1}{3}(1) + b より、b=43b = \frac{4}{3}
(2,1)(2,1) を通るとき、1=13(2)+b1 = -\frac{1}{3}(2) + b より、b=53b = \frac{5}{3}
(3,1)(3,1) を通るとき、1=13(3)+b1 = -\frac{1}{3}(3) + b より、b=2b = 2
OABの内部に (1,1)(1,1) が含まれるためには、b>43b>\frac{4}{3} である必要がある。
OABの内部に (1,1)(1,1)(2,1)(2,1) が含まれるためには、b>53b>\frac{5}{3} である必要がある。
OABの内部に (1,1),(2,1),(3,1)(1,1), (2,1), (3,1) が含まれるためには、b>2b>2 である必要がある。
OABの内部に (1,1)(1,1)(2,1)(2,1) が含まれ、(3,1)(3,1) が含まれないためには、2b>532 \geq b > \frac{5}{3} である必要がある。
このとき、x=1x=1 のときの yy の値は y=13(1)+by = -\frac{1}{3}(1) + b であり、x=2x=2 のときの yy の値は y=13(2)+by = -\frac{1}{3}(2) + b である。
また、x=3x=3 のときの yy の値は y=13(3)+by = -\frac{1}{3}(3) + b である。
内部の点がちょうど2個であるためには、
(1) (1,1)(1,1)(2,1)(2,1)のみが含まれる場合
b>53b > \frac{5}{3} かつ b2b \le 2 が必要。
xx軸との交点Aのx座標は、0=13x+b0 = -\frac{1}{3}x + b より、x=3bx = 3b
yy軸との交点Bのy座標は、x=0x=0 より、y=by=b
(1,2)(1,2)が含まれないためには、(1,2)(1,2)y<13x+by < -\frac{1}{3}x + b を満たす必要があるので、213(1)+b2 \geq -\frac{1}{3}(1) + b が必要。b73b \leq \frac{7}{3}
(2,2)(2,2)が含まれないためには、(2,2)(2,2)y<13x+by < -\frac{1}{3}x + b を満たす必要があるので、213(2)+b2 \geq -\frac{1}{3}(2) + b が必要。b83b \leq \frac{8}{3}
したがって、53<b2 \frac{5}{3} < b \leq 2
内部の点が(1,1)(1,1)(1,2)(1,2)のとき。
b>2b>2 かつ x=1x=1y=3y=3を超えない
x=1x=1y<13+by<-\frac{1}{3}+b
y=2y=2を含むb>73b>\frac{7}{3}
(1,1)(1,2)(2,1)が含まれるなら b>2
2 < b <= 7/3
53<b73 \frac{5}{3} < b \leq \frac{7}{3}

3. 最終的な答え

53<b<73\frac{5}{3} < b < \frac{7}{3}

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