与えられた拡大係数行列 $\begin{pmatrix} a & 8 & 1 & 2 \\ -2 & 5 & -2 & -1 \\ 1 & -2 & a & 1 \end{pmatrix}$ を持つ連立1次方程式がただ1つの解を持つための、定数 $a$ についての必要十分条件を求めよ。

代数学線形代数連立一次方程式行列式解の存在条件
2025/8/4

1. 問題の内容

与えられた拡大係数行列
(a812252112a1)\begin{pmatrix} a & 8 & 1 & 2 \\ -2 & 5 & -2 & -1 \\ 1 & -2 & a & 1 \end{pmatrix}
を持つ連立1次方程式がただ1つの解を持つための、定数 aa についての必要十分条件を求めよ。

2. 解き方の手順

連立1次方程式がただ1つの解を持つための必要十分条件は、係数行列の行列式が0でないことです。
与えられた拡大係数行列から、係数行列を取り出すと
A=(a8125212a)A = \begin{pmatrix} a & 8 & 1 \\ -2 & 5 & -2 \\ 1 & -2 & a \end{pmatrix}
となります。
この行列式 det(A)\det(A) を計算します。
det(A)=a522a8221a+12512\det(A) = a \begin{vmatrix} 5 & -2 \\ -2 & a \end{vmatrix} - 8 \begin{vmatrix} -2 & -2 \\ 1 & a \end{vmatrix} + 1 \begin{vmatrix} -2 & 5 \\ 1 & -2 \end{vmatrix}
=a(5a4)8(2a+2)+1(45)= a(5a - 4) - 8(-2a + 2) + 1(4 - 5)
=5a24a+16a161= 5a^2 - 4a + 16a - 16 - 1
=5a2+12a17= 5a^2 + 12a - 17
連立一次方程式がただ一つの解を持つためには、det(A)0\det(A) \neq 0 である必要があります。
したがって、5a2+12a1705a^2 + 12a - 17 \neq 0 となる aa の条件を求めます。
5a2+12a17=(5a+17)(a1)5a^2 + 12a - 17 = (5a + 17)(a - 1)
よって、5a2+12a17=05a^2 + 12a - 17 = 0 となるのは a=1a = 1 または a=175a = -\frac{17}{5} のときです。
したがって、ただ1つの解を持つための必要十分条件は、a1a \neq 1 かつ a175a \neq -\frac{17}{5} となります。

3. 最終的な答え

a1,175a \neq 1, -\frac{17}{5}

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