$a$ を定数とする。方程式 $2x - 1 = ae^{-x}$ の異なる実数解の個数を求めよ。

解析学微分指数関数グラフ実数解の個数増減極値極限
2025/8/4

1. 問題の内容

aa を定数とする。方程式 2x1=aex2x - 1 = ae^{-x} の異なる実数解の個数を求めよ。

2. 解き方の手順

与えられた方程式 2x1=aex2x - 1 = ae^{-x} を変形して、
a=(2x1)exa = (2x - 1)e^x
とする。ここで、f(x)=(2x1)exf(x) = (2x - 1)e^x とおき、y=f(x)y = f(x) のグラフを描くことを考える。f(x)f(x) のグラフと直線 y=ay = a の交点の個数が、与えられた方程式の実数解の個数に等しい。
f(x)=(2x1)exf(x) = (2x - 1)e^x を微分すると、
f(x)=2ex+(2x1)ex=(2x+1)exf'(x) = 2e^x + (2x - 1)e^x = (2x + 1)e^x
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、2x+1=02x + 1 = 0 より、x=12x = -\frac{1}{2} のときである。
増減表は以下のようになる。
xx | \cdots | 12-\frac{1}{2} | \cdots
------- | -------- | -------- | --------
f(x)f'(x) | - | 00 | ++
------- | -------- | -------- | --------
f(x)f(x) | \searrow | 極小 | \nearrow
x=12x = -\frac{1}{2} のとき、f(12)=(2(12)1)e12=(11)e12=2e12=2ef(-\frac{1}{2}) = (2(-\frac{1}{2}) - 1)e^{-\frac{1}{2}} = (-1 - 1)e^{-\frac{1}{2}} = -2e^{-\frac{1}{2}} = -\frac{2}{\sqrt{e}} が極小値である。
次に、limxf(x)\lim_{x \to \infty} f(x)limxf(x)\lim_{x \to -\infty} f(x) を求める。
limx(2x1)ex=\lim_{x \to \infty} (2x - 1)e^x = \infty
limx(2x1)ex=limx2x1ex=limx2ex=0\lim_{x \to -\infty} (2x - 1)e^x = \lim_{x \to -\infty} \frac{2x - 1}{e^{-x}} = \lim_{x \to -\infty} \frac{2}{-e^{-x}} = 0 (ロピタルの定理より)
よって、y=f(x)y = f(x) のグラフと直線 y=ay = a の交点の個数は、
a<2ea < -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、0個
a=2ea = -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、1個
a>2ea > -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、2個

3. 最終的な答え

a<2ea < -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、実数解の個数は0個
a=2ea = -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、実数解の個数は1個
a>2ea > -\frac{2}{\sqrt{e}} のとき、実数解の個数は2個

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