三角形OABにおいて、ベクトルOA = a、ベクトルOB = b、角AOB = θとする。 |a| = 4, |b| = 3, cosθ = 1/6のとき、 (1) a・bを求めよ。 (2) ベクトルOCをベクトルaとベクトルbで表せ。ただし、点Cは頂点Oから辺ABに下ろした垂線と辺ABの交点である。 (3) |OC|を求めよ。

幾何学ベクトル内積三角形垂線
2025/8/4

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、ベクトルOA = a、ベクトルOB = b、角AOB = θとする。
|a| = 4, |b| = 3, cosθ = 1/6のとき、
(1) a・bを求めよ。
(2) ベクトルOCをベクトルaとベクトルbで表せ。ただし、点Cは頂点Oから辺ABに下ろした垂線と辺ABの交点である。
(3) |OC|を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) a・bを求める。
内積の定義より、a・b = |a||b|cosθであるから、
ab=4316=2a \cdot b = 4 \cdot 3 \cdot \frac{1}{6} = 2
(2) OCを求める。
Cは直線AB上の点なので、実数kを用いて、
OC=(1k)OA+kOB=(1k)a+kb\vec{OC} = (1-k)\vec{OA} + k\vec{OB} = (1-k)\vec{a} + k\vec{b}
と表せる。
OC⊥ABより、OCAB=0\vec{OC} \cdot \vec{AB} = 0である。
AB=OBOA=ba\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA} = \vec{b} - \vec{a}であるから、
((1k)a+kb)(ba)=0((1-k)\vec{a} + k\vec{b}) \cdot (\vec{b} - \vec{a}) = 0
(1k)ab(1k)a2+kb2kab=0(1-k)\vec{a}\cdot\vec{b} - (1-k)|\vec{a}|^2 + k|\vec{b}|^2 - k\vec{a}\cdot\vec{b} = 0
(1k)2(1k)16+k9k2=0(1-k) \cdot 2 - (1-k) \cdot 16 + k \cdot 9 - k \cdot 2 = 0
22k16+16k+9k2k=02 - 2k - 16 + 16k + 9k - 2k = 0
21k14=021k - 14 = 0
k=1421=23k = \frac{14}{21} = \frac{2}{3}
したがって、
OC=(123)a+23b=13a+23b\vec{OC} = (1-\frac{2}{3})\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
(3) |OC|を求める。
OC2=(13a+23b)(13a+23b)|\vec{OC}|^2 = (\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}) \cdot (\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b})
=19a2+49ab+49b2= \frac{1}{9}|\vec{a}|^2 + \frac{4}{9}\vec{a}\cdot\vec{b} + \frac{4}{9}|\vec{b}|^2
=1916+492+499=16+8+369=609=203= \frac{1}{9} \cdot 16 + \frac{4}{9} \cdot 2 + \frac{4}{9} \cdot 9 = \frac{16 + 8 + 36}{9} = \frac{60}{9} = \frac{20}{3}
OC=203=609=603=2153|\vec{OC}| = \sqrt{\frac{20}{3}} = \sqrt{\frac{60}{9}} = \frac{\sqrt{60}}{3} = \frac{2\sqrt{15}}{3}

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) OC = (1/3)a + (2/3)b
(3) |OC| = (2√15)/3
より
|OC| = 2153\frac{2\sqrt{15}}{3}

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