球 $x^2 + y^2 + z^2 - 2x - 2y = 11$ と平面 $2x + y + 2z = 12$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 球の中心Cを通り平面に垂直な直線の方程式を求めよ。 (2) (1) で求めた直線と平面との交点Hの座標を求めよ。 (3) 球と平面が交わってできる図形は中心がHの円になる。この円の半径rの値を求めよ。

幾何学空間図形平面直線距離ベクトル
2025/8/4

1. 問題の内容

x2+y2+z22x2y=11x^2 + y^2 + z^2 - 2x - 2y = 11 と平面 2x+y+2z=122x + y + 2z = 12 について、以下の問いに答える問題です。
(1) 球の中心Cを通り平面に垂直な直線の方程式を求めよ。
(2) (1) で求めた直線と平面との交点Hの座標を求めよ。
(3) 球と平面が交わってできる図形は中心がHの円になる。この円の半径rの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 球の方程式を平方完成して、中心Cの座標と半径を求める。
x22x+y22y+z2=11x^2 - 2x + y^2 - 2y + z^2 = 11
(x1)21+(y1)21+z2=11(x-1)^2 - 1 + (y-1)^2 - 1 + z^2 = 11
(x1)2+(y1)2+z2=13(x-1)^2 + (y-1)^2 + z^2 = 13
よって、球の中心Cの座標は (1,1,0)(1, 1, 0) であり、半径は 13\sqrt{13} である。
平面 2x+y+2z=122x + y + 2z = 12 の法線ベクトルは n=(2,1,2)\vec{n} = (2, 1, 2) である。
点C (1,1,0)(1, 1, 0) を通り、法線ベクトル n=(2,1,2)\vec{n} = (2, 1, 2) に平行な直線の方程式は、
x12=y11=z2=t\frac{x-1}{2} = \frac{y-1}{1} = \frac{z}{2} = t と表せる。
したがって、求める直線の方程式は
x=2t+1x = 2t + 1
y=t+1y = t + 1
z=2tz = 2t
(2) (1)で求めた直線と平面の交点Hの座標を求める。
x=2t+1x = 2t + 1
y=t+1y = t + 1
z=2tz = 2t
2x+y+2z=122x + y + 2z = 12 に代入すると、
2(2t+1)+(t+1)+2(2t)=122(2t + 1) + (t + 1) + 2(2t) = 12
4t+2+t+1+4t=124t + 2 + t + 1 + 4t = 12
9t+3=129t + 3 = 12
9t=99t = 9
t=1t = 1
したがって、交点Hの座標は、
x=2(1)+1=3x = 2(1) + 1 = 3
y=1+1=2y = 1 + 1 = 2
z=2(1)=2z = 2(1) = 2
よって、交点Hの座標は (3,2,2)(3, 2, 2) である。
(3) 球と平面が交わってできる円の半径rを求める。
球の中心Cと平面の距離dを求める。
d=2(1)+1(1)+2(0)1222+12+22=2+1124+1+4=99=93=3d = \frac{|2(1) + 1(1) + 2(0) - 12|}{\sqrt{2^2 + 1^2 + 2^2}} = \frac{|2 + 1 - 12|}{\sqrt{4 + 1 + 4}} = \frac{|-9|}{\sqrt{9}} = \frac{9}{3} = 3
円の半径rは、球の半径Rと中心Cから平面までの距離dを用いて、三平方の定理から求めることができる。
r2+d2=R2r^2 + d^2 = R^2
r2=R2d2r^2 = R^2 - d^2
r2=(13)232=139=4r^2 = (\sqrt{13})^2 - 3^2 = 13 - 9 = 4
r=4=2r = \sqrt{4} = 2
したがって、円の半径は 2 である。

3. 最終的な答え

(1) x12=y11=z2\frac{x-1}{2} = \frac{y-1}{1} = \frac{z}{2} もしくは、x=2t+1,y=t+1,z=2tx = 2t + 1, y = t + 1, z = 2t
(2) (3,2,2)(3, 2, 2)
(3) 22

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