2次曲線 $4x^2 - 6xy - 4y^2 = -5$ の概形を求める問題です。

幾何学2次曲線双曲線座標変換回転
2025/8/4

1. 問題の内容

2次曲線 4x26xy4y2=54x^2 - 6xy - 4y^2 = -5 の概形を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた2次曲線は、一般に Ax2+Bxy+Cy2+Dx+Ey+F=0Ax^2 + Bxy + Cy^2 + Dx + Ey + F = 0 の形で表されます。この場合、A=4A = 4, B=6B = -6, C=4C = -4, D=0D = 0, E=0E = 0, F=5F = 5 です。
まず、判別式 B24ACB^2 - 4AC を計算して、円錐曲線がどのような種類のものか判断します。
B24AC=(6)24(4)(4)=36+64=100>0B^2 - 4AC = (-6)^2 - 4(4)(-4) = 36 + 64 = 100 > 0
判別式が正であるため、この2次曲線は双曲線です。
次に、xyxy の項を消去するために、座標軸の回転を行います。回転角 θ\theta は、以下の式で与えられます。
tan(2θ)=BAC=64(4)=68=34\tan(2\theta) = \frac{B}{A - C} = \frac{-6}{4 - (-4)} = \frac{-6}{8} = -\frac{3}{4}
2θ2\theta は第2象限または第4象限の角になります。tan(2θ)=34\tan(2\theta) = -\frac{3}{4} なので、cos(2θ)=45\cos(2\theta) = -\frac{4}{5} を満たすように 2θ2\theta を選ぶことができます。
sin2θ=1cos(2θ)2=1(45)2=910\sin^2 \theta = \frac{1 - \cos(2\theta)}{2} = \frac{1 - (-\frac{4}{5})}{2} = \frac{9}{10}
cos2θ=1+cos(2θ)2=1+(45)2=110\cos^2 \theta = \frac{1 + \cos(2\theta)}{2} = \frac{1 + (-\frac{4}{5})}{2} = \frac{1}{10}
したがって、sinθ=310\sin \theta = \frac{3}{\sqrt{10}}cosθ=110\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{10}} となります。
新しい座標 (x,y)(x', y') と元の座標 (x,y)(x, y) の関係は以下の通りです。
x=xcosθysinθ=110x310yx = x' \cos \theta - y' \sin \theta = \frac{1}{\sqrt{10}}x' - \frac{3}{\sqrt{10}}y'
y=xsinθ+ycosθ=310x+110yy = x' \sin \theta + y' \cos \theta = \frac{3}{\sqrt{10}}x' + \frac{1}{\sqrt{10}}y'
これを元の式に代入すると、
4(110x310y)26(110x310y)(310x+110y)4(310x+110y)2=54(\frac{1}{\sqrt{10}}x' - \frac{3}{\sqrt{10}}y')^2 - 6(\frac{1}{\sqrt{10}}x' - \frac{3}{\sqrt{10}}y')(\frac{3}{\sqrt{10}}x' + \frac{1}{\sqrt{10}}y') - 4(\frac{3}{\sqrt{10}}x' + \frac{1}{\sqrt{10}}y')^2 = -5
整理すると、
4(110x2610xy+910y2)6(310x2810xy310y2)4(910x2+610xy+110y2)=54(\frac{1}{10}x'^2 - \frac{6}{10}x'y' + \frac{9}{10}y'^2) - 6(\frac{3}{10}x'^2 - \frac{8}{10}x'y' - \frac{3}{10}y'^2) - 4(\frac{9}{10}x'^2 + \frac{6}{10}x'y' + \frac{1}{10}y'^2) = -5
(41018103610)x2+(3610+1810)y2+(2410+48102410)xy=5(\frac{4}{10} - \frac{18}{10} - \frac{36}{10})x'^2 + (\frac{36}{10} + \frac{18}{10})y'^2 + (-\frac{24}{10} + \frac{48}{10} - \frac{24}{10})x'y' = -5
5010x2+5410y2=5-\frac{50}{10}x'^2 + \frac{54}{10}y'^2 = -5
5x2+275y2=5-5x'^2 + \frac{27}{5}y'^2 = -5
x22725y2=1x'^2 - \frac{27}{25}y'^2 = 1
この双曲線は、x'軸方向に開いた標準形です。

3. 最終的な答え

与えられた2次曲線は双曲線であり、x22725y2=1x'^2 - \frac{27}{25}y'^2 = 1 となるように座標軸を回転させたものです。双曲線の概形を描くには、xx' 軸を主軸とし、漸近線を y=±527xy' = \pm \frac{5}{\sqrt{27}} x' とします。元の座標系に戻すには、回転角θ\thetaを用いて描画します。

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