点A(3, 0), B(6, 0), C(0, 6)に対して、点Pが以下の条件を満たしながら動くとき、点Pが描く図形をそれぞれ求めます。 (1) $|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = 3$ (2) $\vec{AC} \cdot (3\vec{AP} - \vec{AB}) = |\vec{AC}|^2$ 選択肢から答えを選びます。

幾何学ベクトル内積図形と方程式
2025/8/4

1. 問題の内容

点A(3, 0), B(6, 0), C(0, 6)に対して、点Pが以下の条件を満たしながら動くとき、点Pが描く図形をそれぞれ求めます。
(1) PA+PB+PC=3|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = 3
(2) AC(3APAB)=AC2\vec{AC} \cdot (3\vec{AP} - \vec{AB}) = |\vec{AC}|^2
選択肢から答えを選びます。

2. 解き方の手順

(1) GA+GB+GC=0\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = \vec{0}となる点Gは三角形ABCの重心です。
点Gの位置ベクトルは、OG=OA+OB+OC3\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3}で与えられます。
よって、G( (3+6+0)/3, (0+0+6)/3 ) = G(3, 2) となります。
PA+PB+PC=(GAGP)+(GBGP)+(GCGP)=(GA+GB+GC)3GP=3GP\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC} = (\vec{GA} - \vec{GP}) + (\vec{GB} - \vec{GP}) + (\vec{GC} - \vec{GP}) = (\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC}) - 3\vec{GP} = -3\vec{GP}
したがって、 PA+PB+PC=3GP=3GP=3|\vec{PA} + \vec{PB} + \vec{PC}| = |-3\vec{GP}| = 3|\vec{GP}| = 3
GP=1|\vec{GP}| = 1
これは点Pと点Gの距離が1であることを示します。
したがって、点Pは点G(3, 2)を中心とする半径1の円を描きます。
(2) AC=OCOA=(0,6)(3,0)=(3,6)\vec{AC} = \vec{OC} - \vec{OA} = (0, 6) - (3, 0) = (-3, 6)
AB=OBOA=(6,0)(3,0)=(3,0)\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA} = (6, 0) - (3, 0) = (3, 0)
AP=(x3,y)\vec{AP} = (x-3, y)とおきます。
3APAB=3(x3,y)(3,0)=(3x93,3y)=(3x12,3y)3\vec{AP} - \vec{AB} = 3(x-3, y) - (3, 0) = (3x - 9 - 3, 3y) = (3x - 12, 3y)
AC(3APAB)=(3,6)(3x12,3y)=3(3x12)+6(3y)=9x+36+18y\vec{AC} \cdot (3\vec{AP} - \vec{AB}) = (-3, 6) \cdot (3x - 12, 3y) = -3(3x - 12) + 6(3y) = -9x + 36 + 18y
AC2=(3)2+62=9+36=45|\vec{AC}|^2 = (-3)^2 + 6^2 = 9 + 36 = 45
9x+36+18y=45-9x + 36 + 18y = 45
9x+18y=9-9x + 18y = 9
x+2y=1-x + 2y = 1
x2y+1=0x - 2y + 1 = 0

3. 最終的な答え

(1) ①
(2) ①

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