2次関数 $y = -x^2 + (m-10)x - m - 14$ のグラフについて、以下の条件を満たすような定数 $m$ の値の範囲を求める。 (1) $x$軸の正の部分と負の部分で交わる。 (2) $x$軸の負の部分とのみ共有点をもつ。

代数学二次関数二次方程式グラフ判別式解の範囲
2025/8/4

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+(m10)xm14y = -x^2 + (m-10)x - m - 14 のグラフについて、以下の条件を満たすような定数 mm の値の範囲を求める。
(1) xx軸の正の部分と負の部分で交わる。
(2) xx軸の負の部分とのみ共有点をもつ。

2. 解き方の手順

(1) xx軸の正の部分と負の部分で交わる条件
2次関数のグラフがxx軸の正の部分と負の部分で交わるということは、x=0x = 0 のとき、y<0y < 0 となることを意味する。
したがって、
y(0)=02+(m10)(0)m14=m14<0y(0) = -0^2 + (m-10)(0) - m - 14 = -m - 14 < 0
m<14-m < 14
m>14m > -14
(2) xx軸の負の部分とのみ共有点をもつ条件
2次関数 y=x2+(m10)xm14y = -x^2 + (m-10)x - m - 14xx 軸との共有点の方程式は、
x2+(m10)xm14=0-x^2 + (m-10)x - m - 14 = 0
x2(m10)x+m+14=0x^2 - (m-10)x + m + 14 = 0
この方程式がxx軸の負の部分とのみ共有点をもつ条件は、判別式DDについて、D=0D = 0で、かつ解が負であるか、D>0D > 0で2つの負の解を持つ場合。
まずは判別式を計算する。
D=(m10)24(m+14)=m220m+1004m56=m224m+44D = (m-10)^2 - 4(m+14) = m^2 - 20m + 100 - 4m - 56 = m^2 - 24m + 44
2つの解が負である条件は、解の公式から
x=(m10)±m224m+442x = \frac{(m-10) \pm \sqrt{m^2 - 24m + 44}}{2}
解が負であるためには、D0D \geq 0m102<0\frac{m-10}{2} < 0 かつ m+141>0\frac{m+14}{1} > 0 であれば良い。
m102<0\frac{m-10}{2} < 0 より m<10m < 10
m+141>0\frac{m+14}{1} > 0 より m>14m > -14
また、D=0D = 0 の時は、m224m+44=0m^2 - 24m + 44 = 0 となる。
これを解くと、m=24±2424442=24±5761762=24±4002=24±202=12±10m = \frac{24 \pm \sqrt{24^2 - 4 \cdot 44}}{2} = \frac{24 \pm \sqrt{576 - 176}}{2} = \frac{24 \pm \sqrt{400}}{2} = \frac{24 \pm 20}{2} = 12 \pm 10
m=2,22m = 2, 22
m=2m = 2 のとき x=2102=4x = \frac{2-10}{2} = -4 (負の解)
m=22m = 22 のとき x=22102=6x = \frac{22-10}{2} = 6 (正の解)
よって、m=2m=2 は条件を満たす。
D>0D > 0 のとき、m224m+44>0m^2 - 24m + 44 > 0 を解く。
(m2)(m22)>0(m - 2)(m - 22) > 0 より m<2m < 2 または m>22m > 22
解の和は m10m-10 であり、解の積は m+14m+14 である。
2つの解が負であるためには、m10<0m-10 < 0 かつ m+14>0m+14 > 0 である必要がある。
m<10m < 10 かつ m>14m > -14
よって、14<m<10-14 < m < 10
m<2m < 2 または m>22m > 2214<m<10-14 < m < 10 を満たすのは、14<m<2-14 < m < 2
m=2m=214<m<2-14 < m < 2 より、 14<m2-14 < m \leq 2

3. 最終的な答え

(1) m>14m > -14
(2) 14<m2-14 < m \leq 2

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