極座標で表された曲線 $r = 2 + \cos{\theta}$ ($0 \le \theta \le 2\pi$) によって囲まれた領域の面積を求める問題です。

解析学積分極座標面積
2025/8/4

1. 問題の内容

極座標で表された曲線 r=2+cosθr = 2 + \cos{\theta} (0θ2π0 \le \theta \le 2\pi) によって囲まれた領域の面積を求める問題です。

2. 解き方の手順

極座標における面積の公式は A=12αβr2dθA = \frac{1}{2} \int_{\alpha}^{\beta} r^2 d\theta で与えられます。
この問題では、r=2+cosθr = 2 + \cos{\theta} であり、α=0\alpha = 0, β=2π\beta = 2\pi なので、面積 AA は次のように計算されます。
A=1202π(2+cosθ)2dθA = \frac{1}{2} \int_{0}^{2\pi} (2 + \cos{\theta})^2 d\theta
(2+cosθ)2(2 + \cos{\theta})^2 を展開します。
(2+cosθ)2=4+4cosθ+cos2θ(2 + \cos{\theta})^2 = 4 + 4\cos{\theta} + \cos^2{\theta}
cos2θ\cos^2{\theta} を倍角の公式を用いて変形します。
cos2θ=1+cos2θ2\cos^2{\theta} = \frac{1 + \cos{2\theta}}{2}
したがって、
A=1202π(4+4cosθ+1+cos2θ2)dθA = \frac{1}{2} \int_{0}^{2\pi} (4 + 4\cos{\theta} + \frac{1 + \cos{2\theta}}{2}) d\theta
A=1202π(92+4cosθ+12cos2θ)dθA = \frac{1}{2} \int_{0}^{2\pi} (\frac{9}{2} + 4\cos{\theta} + \frac{1}{2}\cos{2\theta}) d\theta
積分を実行します。
A=12[92θ+4sinθ+14sin2θ]02πA = \frac{1}{2} [\frac{9}{2}\theta + 4\sin{\theta} + \frac{1}{4}\sin{2\theta}]_{0}^{2\pi}
A=12[(92(2π)+4sin2π+14sin4π)(92(0)+4sin0+14sin0)]A = \frac{1}{2} [(\frac{9}{2}(2\pi) + 4\sin{2\pi} + \frac{1}{4}\sin{4\pi}) - (\frac{9}{2}(0) + 4\sin{0} + \frac{1}{4}\sin{0})]
A=12[9π+0+0(0+0+0)]A = \frac{1}{2} [9\pi + 0 + 0 - (0 + 0 + 0)]
A=9π2A = \frac{9\pi}{2}

3. 最終的な答え

9π2\frac{9\pi}{2}

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