関数 $f(x) = 2\sin^2 x + 4\sin x + 3\cos 2x$ について、 $0 \le x < 2\pi$ のとき、方程式 $f(x) = a$ の相異なる解が4個であるような実数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

解析学三角関数方程式解の個数最大値最小値
2025/8/4

1. 問題の内容

関数 f(x)=2sin2x+4sinx+3cos2xf(x) = 2\sin^2 x + 4\sin x + 3\cos 2x について、 0x<2π0 \le x < 2\pi のとき、方程式 f(x)=af(x) = a の相異なる解が4個であるような実数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、t=sinxt = \sin x とおきます。
次に、f(x)f(x)tt の式で表します。
cos2x=12sin2x\cos 2x = 1 - 2\sin^2 x なので、
f(x)=2sin2x+4sinx+3(12sin2x)=2t2+4t+36t2=4t2+4t+3f(x) = 2\sin^2 x + 4\sin x + 3(1 - 2\sin^2 x) = 2t^2 + 4t + 3 - 6t^2 = -4t^2 + 4t + 3
したがって、f(x)=4t2+4t+3f(x) = -4t^2 + 4t + 3 となります。
次に、g(t)=4t2+4t+3g(t) = -4t^2 + 4t + 3 とおき、g(t)g(t) のグラフを考えます。
g(t)=4(t2t)+3=4(t12)2+1+3=4(t12)2+4g(t) = -4(t^2 - t) + 3 = -4(t - \frac{1}{2})^2 + 1 + 3 = -4(t - \frac{1}{2})^2 + 4
t=sinxt = \sin x なので、1t1-1 \le t \le 1 です。
g(t)g(t)t=12t = \frac{1}{2} で最大値 44 をとり、t=1t = -1 で最小値 44+3=5-4 - 4 + 3 = -5 をとります。
t=1t = 1 のとき g(1)=4+4+3=3g(1) = -4 + 4 + 3 = 3 となります。
方程式 f(x)=af(x) = a が4つの解を持つためには、g(t)=ag(t) = a となる tt の値が、1<t<1-1 < t < 1 の範囲に2つ存在する必要があります。
t=sinxt = \sin x なので、0x<2π0 \le x < 2\pi において、1<t<1-1 < t < 1 となる tt の値1つに対して、xx の値は2つ存在します。
したがって、g(t)=ag(t) = a となる tt の値が 1<t<1-1 < t < 1 の範囲に2つ存在すれば、方程式 f(x)=af(x) = a は4つの解を持ちます。
g(t)=ag(t) = a のグラフと tt 軸との交点の tt 座標が 1<t<1-1 < t < 1 の範囲に2つ存在する条件は、
1<t<1-1 < t < 1 における g(t)g(t) の値域が aa の範囲に含まれることです。
t=12t = \frac{1}{2} で最大値 44 をとり、t=1t = -1g(1)=5g(-1) = -5t=1t = 1g(1)=3g(1) = 3 なので、 3<a<43 < a < 4 のとき、g(t)=ag(t) = a1<t<1-1 < t < 1 の範囲に2つの解を持ちます。

3. 最終的な答え

3<a<43 < a < 4

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