次の2つの曲線について、原点を通る接線を求めます。 (1) $y = \sqrt{2x-1}$ (2) $y = e^{-x}$

解析学微分接線指数関数平方根
2025/8/4

1. 問題の内容

次の2つの曲線について、原点を通る接線を求めます。
(1) y=2x1y = \sqrt{2x-1}
(2) y=exy = e^{-x}

2. 解き方の手順

(1) y=2x1y = \sqrt{2x-1} の場合
ステップ1: 接点の座標を仮定する
接点のxx座標をttとすると、yy座標は2t1\sqrt{2t-1}となるので、接点の座標は(t,2t1)(t, \sqrt{2t-1})と表せる。
ステップ2: 微分を計算する
y=2x1y = \sqrt{2x-1}xxで微分すると、
dydx=122x12=12x1\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2\sqrt{2x-1}} \cdot 2 = \frac{1}{\sqrt{2x-1}}
よって、x=tx=tにおける接線の傾きは12t1\frac{1}{\sqrt{2t-1}}となる。
ステップ3: 接線の方程式を求める
接線の方程式は、
y2t1=12t1(xt)y - \sqrt{2t-1} = \frac{1}{\sqrt{2t-1}}(x-t)
と表せる。
ステップ4: 原点を通る条件を適用する
接線が原点(0,0)(0, 0)を通るので、x=0,y=0x=0, y=0を代入すると、
02t1=12t1(0t)0 - \sqrt{2t-1} = \frac{1}{\sqrt{2t-1}}(0-t)
2t1=t2t1-\sqrt{2t-1} = -\frac{t}{\sqrt{2t-1}}
2t1=t2t-1 = t
t=1t = 1
ステップ5: 接線の方程式を求める
t=1t = 1を接線の方程式に代入すると、
y2(1)1=12(1)1(x1)y - \sqrt{2(1)-1} = \frac{1}{\sqrt{2(1)-1}}(x-1)
y1=x1y - 1 = x - 1
y=xy = x
(2) y=exy = e^{-x} の場合
ステップ1: 接点の座標を仮定する
接点のxx座標をttとすると、yy座標はete^{-t}となるので、接点の座標は(t,et)(t, e^{-t})と表せる。
ステップ2: 微分を計算する
y=exy = e^{-x}xxで微分すると、
dydx=ex\frac{dy}{dx} = -e^{-x}
よって、x=tx=tにおける接線の傾きはet-e^{-t}となる。
ステップ3: 接線の方程式を求める
接線の方程式は、
yet=et(xt)y - e^{-t} = -e^{-t}(x-t)
と表せる。
ステップ4: 原点を通る条件を適用する
接線が原点(0,0)(0, 0)を通るので、x=0,y=0x=0, y=0を代入すると、
0et=et(0t)0 - e^{-t} = -e^{-t}(0-t)
et=tet-e^{-t} = te^{-t}
1=t-1 = t
t=1t = -1
ステップ5: 接線の方程式を求める
t=1t = -1を接線の方程式に代入すると、
ye(1)=e(1)(x(1))y - e^{-(-1)} = -e^{-(-1)}(x-(-1))
ye=e(x+1)y - e = -e(x+1)
ye=exey - e = -ex - e
y=exy = -ex

3. 最終的な答え

(1) y=xy = x
(2) y=exy = -ex

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