3次方程式 $2x^3 - 3x^2 - 1 + a = 0$ の異なる実数解の個数を、定数 $a$ の値によって場合分けして求める問題です。

代数学三次方程式微分関数の増減グラフ実数解
2025/8/4

1. 問題の内容

3次方程式 2x33x21+a=02x^3 - 3x^2 - 1 + a = 0 の異なる実数解の個数を、定数 aa の値によって場合分けして求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を変形します。
2x33x21=a2x^3 - 3x^2 - 1 = -a
ここで、f(x)=2x33x21f(x) = 2x^3 - 3x^2 - 1 とおくと、この関数のグラフと直線 y=ay = -a の交点の個数が、方程式の実数解の個数に対応します。
次に、f(x)f(x) の増減を調べます。
f(x)=6x26x=6x(x1)f'(x) = 6x^2 - 6x = 6x(x-1)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=0,1x = 0, 1 のときです。
増減表は以下のようになります。
| x | ... | 0 | ... | 1 | ... |
| :---- | :-: | :-: | :-: | :-: | :-: |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↑ | -1 | ↓ | -2 | ↑ |
f(0)=1f(0) = -1
f(1)=2(1)33(1)21=231=2f(1) = 2(1)^3 - 3(1)^2 - 1 = 2 - 3 - 1 = -2
したがって、f(x)f(x)x=0x=0 で極大値 1-1 をとり、x=1x=1 で極小値 2-2 をとります。
y=f(x)y = f(x) のグラフと y=ay = -a の交点の個数を調べます。
- a>1-a > -1 つまり a<1a < 1 のとき、実数解は1個。
- a=1-a = -1 つまり a=1a = 1 のとき、実数解は2個。
- 2<a<1-2 < -a < -1 つまり 1<a<21 < a < 2 のとき、実数解は3個。
- a=2-a = -2 つまり a=2a = 2 のとき、実数解は2個。
- a<2-a < -2 つまり a>2a > 2 のとき、実数解は1個。

3. 最終的な答え

- a<1a < 1, a>2a > 2 のとき、実数解は1個。
- a=1a = 1, a=2a = 2 のとき、実数解は2個。
- 1<a<21 < a < 2 のとき、実数解は3個。

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