(1) 次の2次方程式の実数解の個数を求めよ。ただし、(イ)の $k$ は定数とする。 (ア) $x^2 - 3x + 1 = 0$ (イ) $x^2 + 6x - 2k + 1 = 0$ (2) $x$ の2次方程式 $x^2 + 2mx + 3m + 10 = 0$ が重解をもつとき、定数 $m$ の値を求めよ。また、そのときの方程式の解を求めよ。

代数学二次方程式判別式実数解重解
2025/8/4

1. 問題の内容

(1) 次の2次方程式の実数解の個数を求めよ。ただし、(イ)の kk は定数とする。
(ア) x23x+1=0x^2 - 3x + 1 = 0
(イ) x2+6x2k+1=0x^2 + 6x - 2k + 1 = 0
(2) xx の2次方程式 x2+2mx+3m+10=0x^2 + 2mx + 3m + 10 = 0 が重解をもつとき、定数 mm の値を求めよ。また、そのときの方程式の解を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)(ア) 2次方程式 x23x+1=0x^2 - 3x + 1 = 0 の判別式を DD とすると、
D=(3)24(1)(1)=94=5>0D = (-3)^2 - 4(1)(1) = 9 - 4 = 5 > 0
判別式が正なので、実数解は2個。
(1)(イ) 2次方程式 x2+6x2k+1=0x^2 + 6x - 2k + 1 = 0 の判別式を DD とすると、
D=624(1)(2k+1)=36+8k4=8k+32D = 6^2 - 4(1)(-2k+1) = 36 + 8k - 4 = 8k + 32
実数解の個数は、
D>0D > 0 のとき 2個、つまり 8k+32>08k + 32 > 0 より k>4k > -4 のとき2個。
D=0D = 0 のとき 1個、つまり 8k+32=08k + 32 = 0 より k=4k = -4 のとき1個。
D<0D < 0 のとき 0個、つまり 8k+32<08k + 32 < 0 より k<4k < -4 のとき0個。
(2) 2次方程式 x2+2mx+3m+10=0x^2 + 2mx + 3m + 10 = 0 が重解を持つとき、判別式を DD とすると D=0D = 0 となる。
D=(2m)24(1)(3m+10)=4m212m40=4(m23m10)=4(m5)(m+2)D = (2m)^2 - 4(1)(3m+10) = 4m^2 - 12m - 40 = 4(m^2 - 3m - 10) = 4(m-5)(m+2)
D=0D = 0 より、 4(m5)(m+2)=04(m-5)(m+2) = 0 よって m=5,2m = 5, -2
m=5m = 5 のとき、 x2+10x+25=0x^2 + 10x + 25 = 0 より、 (x+5)2=0(x+5)^2 = 0 となるので、x=5x = -5
m=2m = -2 のとき、 x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0 より、 (x2)2=0(x-2)^2 = 0 となるので、x=2x = 2

3. 最終的な答え

(1)(ア) 実数解の個数:2個
(1)(イ) 実数解の個数: k>4k > -4 のとき2個、k=4k = -4 のとき1個、k<4k < -4 のとき0個。
(2) m=5m = 5 のとき x=5x = -5, m=2m = -2 のとき x=2x = 2

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