質量5000kgのトラックが、半径100mの平坦なカーブを曲がる際に、転覆しないための最大の速さを求める問題です。トラックの重心は地上から1.5mの位置にあり、左右の車輪の間隔は1.6mです。

応用数学力学運動モーメント遠心力不等式
2025/8/4

1. 問題の内容

質量5000kgのトラックが、半径100mの平坦なカーブを曲がる際に、転覆しないための最大の速さを求める問題です。トラックの重心は地上から1.5mの位置にあり、左右の車輪の間隔は1.6mです。

2. 解き方の手順

トラックが転覆する条件は、遠心力によるモーメントが、重力によるモーメントよりも大きくなることです。
* 遠心力 FF は、トラックの質量 mm、速さ vv、カーブの半径 rr を用いて、F=mv2rF = m \frac{v^2}{r} と表されます。今回は m=5000kgm = 5000 kgr=100mr = 100 m なので、F=5000v2100=50v2F = 5000 \frac{v^2}{100} = 50 v^2 となります。
* 遠心力によるモーメント MFM_F は、遠心力 FF と重心の高さ hh の積で表されます。h=1.5mh = 1.5 m なので、MF=Fh=50v2×1.5=75v2M_F = Fh = 50v^2 \times 1.5 = 75 v^2 となります。
* 重力によるモーメント MgM_g は、重力 mgmg と車輪の間隔の半分の積で表されます。車輪の間隔の半分は 1.62=0.8m\frac{1.6}{2} = 0.8 m なので、Mg=mg×0.8=5000×9.8×0.8=39200NmM_g = mg \times 0.8 = 5000 \times 9.8 \times 0.8 = 39200 N \cdot m となります。
* 転覆しない条件は、MFMgM_F \le M_g となることです。したがって、75v23920075v^2 \le 39200 という不等式が成り立ちます。
* 不等式を解くと、v23920075=522.67v^2 \le \frac{39200}{75} = 522.67 となり、v522.6722.86m/sv \le \sqrt{522.67} \approx 22.86 m/s となります。

3. 最終的な答え

転覆しないための最大の速さは約22.86 m/sです。

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