関数 $f(x) = -2x^2 + 4ax - 3a$ (定義域 $0 \le x \le 2$) の最大値が $5$ であるとき、定数 $a$ の値を求める。

代数学二次関数最大値場合分け平方完成
2025/4/6

1. 問題の内容

関数 f(x)=2x2+4ax3af(x) = -2x^2 + 4ax - 3a (定義域 0x20 \le x \le 2) の最大値が 55 であるとき、定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を平方完成する。
f(x)=2(x22ax)3af(x) = -2(x^2 - 2ax) - 3a
f(x)=2(x22ax+a2a2)3af(x) = -2(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) - 3a
f(x)=2(xa)2+2a23af(x) = -2(x - a)^2 + 2a^2 - 3a
したがって、放物線の頂点の座標は (a,2a23a)(a, 2a^2 - 3a) である。
次に、頂点の位置によって場合分けを行う。
(i) a<0a < 0 のとき、定義域 0x20 \le x \le 2 において f(x)f(x) は減少関数であるから、x=0x=0 で最大値をとる。
f(0)=2(0)2+4a(0)3a=3a=5f(0) = -2(0)^2 + 4a(0) - 3a = -3a = 5
a=53a = -\frac{5}{3}
これは a<0a < 0 を満たす。
(ii) 0a20 \le a \le 2 のとき、x=ax = a で最大値をとる。
f(a)=2a23a=5f(a) = 2a^2 - 3a = 5
2a23a5=02a^2 - 3a - 5 = 0
(2a5)(a+1)=0(2a - 5)(a + 1) = 0
a=52,1a = \frac{5}{2}, -1
0a20 \le a \le 2 を満たすものは a=52a = \frac{5}{2}は範囲外。a=1a=-1は範囲外。
(iii) a>2a > 2 のとき、定義域 0x20 \le x \le 2 において f(x)f(x) は増加関数であるから、x=2x=2 で最大値をとる。
f(2)=2(2)2+4a(2)3a=8+8a3a=5a8=5f(2) = -2(2)^2 + 4a(2) - 3a = -8 + 8a - 3a = 5a - 8 = 5
5a=135a = 13
a=135a = \frac{13}{5}
これは a>2a > 2 を満たす。なぜなら、a=13/5=2.6>2a=13/5=2.6>2だから。
したがって、a=53a=-\frac{5}{3}a=135a=\frac{13}{5}が答えの候補となる。
a=53a=-\frac{5}{3}の場合:
f(x)=2x2+4(53)x3(53)=2x2203x+5f(x) = -2x^2 + 4(-\frac{5}{3})x - 3(-\frac{5}{3}) = -2x^2 -\frac{20}{3}x + 5
定義域は0x20 \le x \le 2。頂点のx座標はx=a=53<0x=a=-\frac{5}{3}<0より、f(x)f(x)は減少関数。
よって最大値はx=0x=0のときで、f(0)=5f(0) = 5となる。
a=135a=\frac{13}{5}の場合:
f(x)=2x2+4(135)x3(135)=2x2+525x395f(x) = -2x^2 + 4(\frac{13}{5})x - 3(\frac{13}{5}) = -2x^2 +\frac{52}{5}x - \frac{39}{5}
定義域は0x20 \le x \le 2。頂点のx座標はx=a=135=2.6>2x=a=\frac{13}{5}=2.6>2より、f(x)f(x)は増加関数。
よって最大値はx=2x=2のときで、f(2)=2(22)+525(2)395=8+1045395=8+655=8+13=5f(2) = -2(2^2)+\frac{52}{5}(2) - \frac{39}{5} = -8 + \frac{104}{5} - \frac{39}{5} = -8 + \frac{65}{5} = -8+13 = 5となる。
a=53a = -\frac{5}{3} の場合、最大値は f(0)=5f(0)=5 である。
a=135a = \frac{13}{5} の場合、最大値は f(2)=5f(2)=5 である。

3. 最終的な答え

a=53,135a = -\frac{5}{3}, \frac{13}{5}

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