与えられたいくつかの平面から平面への写像のうち、平面全体が1点に写されるものを全て選択する問題です。写像は、2x2の行列 $A$ と2次元ベクトル $b$ を用いて、$x \mapsto Ax + b$ の形で与えられています。

代数学線形代数線形写像行列零行列写像
2025/8/5

1. 問題の内容

与えられたいくつかの平面から平面への写像のうち、平面全体が1点に写されるものを全て選択する問題です。写像は、2x2の行列 AA と2次元ベクトル bb を用いて、xAx+bx \mapsto Ax + b の形で与えられています。

2. 解き方の手順

平面全体が1点に写されるための条件は、AA が零行列であることです。つまり、AA の全ての成分が0である必要があります。もし、AAが零行列でなければ、平面全体は点ではなく、一般的に線や平面に写像されます。それぞれの選択肢に対して、行列 AA を確認し、それが零行列であるかどうかを調べます。
(1) A=(2111)A = \begin{pmatrix} -2 & 1 \\ 1 & 1 \end{pmatrix}。零行列ではありません。
(2) A=(1201)A = \begin{pmatrix} 1 & 2 \\ 0 & -1 \end{pmatrix}。零行列ではありません。
(3) A=(2111)A = \begin{pmatrix} 2 & -1 \\ -1 & -1 \end{pmatrix}。零行列ではありません。
(4) A=(0000)A = \begin{pmatrix} 0 & 0 \\ 0 & 0 \end{pmatrix}。零行列です。この場合、xx がどんなベクトルであっても、Ax=(00)Ax = \begin{pmatrix} 0 \\ 0 \end{pmatrix} となるので、写像は x(01)x \mapsto \begin{pmatrix} 0 \\ -1 \end{pmatrix} となり、平面全体が1点に写されます。
(5) A=(1120)A = \begin{pmatrix} 1 & 1 \\ 2 & 0 \end{pmatrix}。零行列ではありません。

3. 最終的な答え

平面全体が1点に写される写像は、選択肢 (4) のみです。

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