行列の逆行列を求めるには、いくつかの方法があります。ここでは、余因子行列を用いた方法で計算します。
(1) 行列式の計算:
行列 Q の行列式 ∣Q∣ を計算します。 ∣Q∣=5(7⋅5−(−8)⋅3)−2(3⋅5−(−8)⋅0)+3(3⋅3−7⋅0)=5(35+24)−2(15−0)+3(9−0)=5(59)−2(15)+3(9)=295−30+27=292 したがって、∣Q∣=292 (2) 余因子行列の計算:
C11=(7⋅5−(−8)⋅3)=35+24=59 C12=−(3⋅5−(−8)⋅0)=−(15−0)=−15 C13=(3⋅3−7⋅0)=9−0=9 C21=−(2⋅5−3⋅3)=−(10−9)=−1 C22=(5⋅5−3⋅0)=25−0=25 C23=−(5⋅3−2⋅0)=−(15−0)=−15 C31=(2⋅(−8)−3⋅7)=−16−21=−37 C32=−(5⋅(−8)−3⋅3)=−(−40−9)=49 C33=(5⋅7−2⋅3)=35−6=29 したがって、余因子行列 C は以下のようになります。 C=59−1−37−1525499−1529 (3) 転置行列の計算:
余因子行列 C の転置行列 CT (随伴行列) を計算します。 CT=59−159−125−15−374929 (4) 逆行列の計算:
逆行列 Q−1 は、随伴行列 CT を行列式 ∣Q∣ で割ることで求められます。 Q−1=∣Q∣1CT=292159−159−125−15−374929=29259−292152929−292129225−29215−292372924929229