座標平面上の領域Dに含まれる格子点の個数を求める問題です。領域Dは連立不等式 $1 \le x \le 3^n$ と $0 \le y \le \log_3 x$ で定義されます。直線 $y=k$ (kは整数)が領域Dと共通部分を持つときのkの値の範囲、直線 $y=k$ と曲線 $y=\log_3 x$ の交点の座標、領域Dに含まれる直線 $y=k$ 上の格子点の個数を求め、最終的に領域Dに含まれる格子点の総数を $n$ を用いて表します。

代数学格子点対数数列等比数列不等式
2025/8/5

1. 問題の内容

座標平面上の領域Dに含まれる格子点の個数を求める問題です。領域Dは連立不等式 1x3n1 \le x \le 3^n0ylog3x0 \le y \le \log_3 x で定義されます。直線 y=ky=k (kは整数)が領域Dと共通部分を持つときのkの値の範囲、直線 y=ky=k と曲線 y=log3xy=\log_3 x の交点の座標、領域Dに含まれる直線 y=ky=k 上の格子点の個数を求め、最終的に領域Dに含まれる格子点の総数を nn を用いて表します。

2. 解き方の手順

* **ア:kの値の範囲**
1x3n1 \le x \le 3^n より、xx の最小値は 1、最大値は 3n3^n です。
y=log3xy = \log_3 x なので、x=1x=1 のとき y=log31=0y = \log_3 1 = 0x=3nx = 3^n のとき y=log33n=ny = \log_3 3^n = n となります。
よって、0yn0 \le y \le n となり、kk は整数なので、kk の範囲は 0kn0 \le k \le n です。
* **イ:交点の座標**
直線 y=ky=k と曲線 y=log3xy=\log_3 x の交点の xx 座標は、log3x=k\log_3 x = k を解いて x=3kx = 3^k となります。よって、交点の座標は (3k,k)(3^k, k) です。
* **ウ:直線 y=ky=k 上の格子点の個数**
領域Dに含まれる直線 y=ky=k 上の格子点の xx 座標の範囲は、1x3k1 \le x \le 3^k です。
xx は整数なので、格子点の個数は 3k1+1=3k3^k - 1 + 1 = 3^k 個です。
* **エ、オ:領域Dに含まれる格子点の個数**
領域Dに含まれる格子点の個数は、直線 y=ky=k 上の格子点の個数を k=0k=0 から k=nk=n まで足し合わせたものです。
すなわち、k=0n3k=30+31++3n\sum_{k=0}^{n} 3^k = 3^0 + 3^1 + \dots + 3^n という等比数列の和を計算します。
等比数列の和の公式より、k=0n3k=3n+1131=3n+112=33n12=323n12\sum_{k=0}^{n} 3^k = \frac{3^{n+1}-1}{3-1} = \frac{3^{n+1}-1}{2} = \frac{3 \cdot 3^n - 1}{2} = \frac{3}{2} \cdot 3^n - \frac{1}{2} となります。
問題の形式に合わせて、()3n+()3^n + の形にすると、
323n12=(32)3n12\frac{3}{2} \cdot 3^n - \frac{1}{2} = (\frac{3}{2})3^n - \frac{1}{2} となります。
したがって、エは 32\frac{3}{2}、オは 12-\frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

ア: 0kn0 \le k \le n
イ: (3k,k)(3^k, k)
ウ: 3k3^k
エ: 32\frac{3}{2}
オ: 12-\frac{1}{2}

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