白玉3個、赤玉5個、青玉4個が入った袋から4個の玉を同時に取り出す。 (a) 3個以上赤玉が出る確率を求めよ。 (b) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ事象
2025/8/5

1. 問題の内容

白玉3個、赤玉5個、青玉4個が入った袋から4個の玉を同時に取り出す。
(a) 3個以上赤玉が出る確率を求めよ。
(b) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(a) 3個以上赤玉が出る確率
まず、4個の玉を取り出す全ての場合の数を計算します。これは 12C4_{12}C_4 で表されます。
12C4=12!4!(124)!=12!4!8!=12×11×10×94×3×2×1=495_{12}C_4 = \frac{12!}{4!(12-4)!} = \frac{12!}{4!8!} = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 495
次に、3個以上赤玉が出る場合を考えます。これは、赤玉が3個の場合と赤玉が4個の場合に分けられます。
* 赤玉が3個の場合:
赤玉5個から3個を選び、残りの1個を赤玉以外の7個(白玉3個、青玉4個)から選びます。
場合の数は 5C3×7C1=5!3!2!×7=10×7=70_{5}C_3 \times _{7}C_1 = \frac{5!}{3!2!} \times 7 = 10 \times 7 = 70
* 赤玉が4個の場合:
赤玉5個から4個を選びます。
場合の数は 5C4=5!4!1!=5_{5}C_4 = \frac{5!}{4!1!} = 5
したがって、3個以上赤玉が出る場合の数は 70+5=7570 + 5 = 75 です。
求める確率は 75495=533\frac{75}{495} = \frac{5}{33} となります。
(b) 取り出した玉がどの色の玉も含む確率
どの色の玉も含むためには、白玉、赤玉、青玉をそれぞれ少なくとも1個ずつ取り出す必要があります。残りの1個はどの色でも構いません。考えられる色の組み合わせは、(白1, 赤1, 青1, 白/赤/青1)です。場合分けして計算します。
まず、白玉、赤玉、青玉をそれぞれ1つずつ選ぶ組み合わせの数は、
3C1×5C1×4C1=3×5×4=60_{3}C_1 \times _{5}C_1 \times _{4}C_1 = 3 \times 5 \times 4 = 60 通り。
次に、残りの1個を選ぶことを考えます。
* 残りの1個が白玉の場合:3C1×5C1×4C1×2C1=3×5×4×2=120_{3}C_1 \times _{5}C_1 \times _{4}C_1 \times _{2}C_1= 3 \times 5 \times 4 \times 2 = 120 通り
* 残りの1個が赤玉の場合:3C1×5C1×4C1×4C1=3×5×4×4=240_{3}C_1 \times _{5}C_1 \times _{4}C_1 \times _{4}C_1= 3 \times 5 \times 4 \times 4 = 240 通り
* 残りの1個が青玉の場合:3C1×5C1×4C1×3C1=3×5×4×3=180_{3}C_1 \times _{5}C_1 \times _{4}C_1 \times _{3}C_1= 3 \times 5 \times 4 \times 3 = 180 通り
ただし、単純に上記を足し合わせると重複が生じるため、以下のように計算します。
1つずつ取り出したあと、残りの1つは12-3-5-4+3+5+4-3-5-4=9個から1つ選ぶ。
3C1×5C1×4C1×(31+51+41)C1=3×5×4×9=540_{3}C_1 \times _{5}C_1 \times _{4}C_1 \times _{ (3-1+5-1+4-1)} C_1= 3 \times 5 \times 4 \times 9 = 540 通り
ただし、単純に計算すると、一つの色が2つ以上になるケースがある。

1. 白玉, 赤玉, 青玉をそれぞれ1つ選び、残り1つを白玉,赤玉,青玉から選ぶ。

1. 白玉1個、赤玉1個、青玉1個を選ぶ方法は、 $3 \times 5 \times 4 = 60$ 通り

2. 残りの1個の選び方

残り白玉:31=23-1=2通り
残り赤玉:51=45-1=4通り
残り青玉:41=34-1=3通り

3. 合計すると、$60 \times (2+4+3) = 60 \times 9=540$通り

したがって、求める確率は 540495=1211\frac{540}{495} = \frac{12}{11}??
これは確率1を超えるためおかしい。
全事象495通り
白玉、赤玉、青玉が最低1個ずつ含まれるケースを考える。

1. 各色1個ずつ:3x5x4 = 60 通り

2. 残り1個は9個の玉から選べるので 9通り

合計で 60 x 9 =540 通り(矛盾発生)
各色の玉を少なくとも1個ずつ取り出すパターンは、(1,1,2), (1,2,1), (2,1,1)に限られる。
(白1, 赤1, 青2) = 3C1 * 5C1 * 4C2 = 3 * 5 * 6 = 90
(白1, 赤2, 青1) = 3C1 * 5C2 * 4C1 = 3 * 10 * 4 = 120
(白2, 赤1, 青1) = 3C2 * 5C1 * 4C1 = 3 * 5 * 4 = 60
合計:90+120+60=270
270/495=6/11270/495=6/11

3. 最終的な答え

(a) 533\frac{5}{33}
(b) 611\frac{6}{11}

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