しょういちさんは花、二つ葉、ハートの飾りを合わせて50個作った。ハートの飾りを作るのに使ったパーツの数は、三つ葉の飾りを作るのに使ったパーツの数より30枚少なかった。さちこさんは花の飾りを作り、三つ葉の飾りは作らなかった。また、さちこさんはハートの飾りを作らず、花と三つ葉の飾りのみを作ったところ、パーツが1枚余った。 しょういちさんの作った花の飾りを $x$ 個、三つ葉の飾りを $y$ 個とするとき、以下の問いに答えよ。 (1) しょういちさんの作ったハートの飾りの数を $x, y$ を用いて表せ。 (2) $x, y$ についての連立方程式を作れ。 (3) 連立方程式を解いて、しょういちさんの作った花の飾りと三つ葉の飾りの数を求めよ。 (4) さちこさんは、パーツを余らせることなく3種類の飾りを作ることを考えた。花の飾りをa個、三つ葉の飾りをb個、ハートの飾りをc個作るとして、最初に準備したパーツの総数を求め、三つ葉の飾りを奇数個作ることができない理由を説明せよ。
2025/8/5
1. 問題の内容
しょういちさんは花、二つ葉、ハートの飾りを合わせて50個作った。ハートの飾りを作るのに使ったパーツの数は、三つ葉の飾りを作るのに使ったパーツの数より30枚少なかった。さちこさんは花の飾りを作り、三つ葉の飾りは作らなかった。また、さちこさんはハートの飾りを作らず、花と三つ葉の飾りのみを作ったところ、パーツが1枚余った。
しょういちさんの作った花の飾りを 個、三つ葉の飾りを 個とするとき、以下の問いに答えよ。
(1) しょういちさんの作ったハートの飾りの数を を用いて表せ。
(2) についての連立方程式を作れ。
(3) 連立方程式を解いて、しょういちさんの作った花の飾りと三つ葉の飾りの数を求めよ。
(4) さちこさんは、パーツを余らせることなく3種類の飾りを作ることを考えた。花の飾りをa個、三つ葉の飾りをb個、ハートの飾りをc個作るとして、最初に準備したパーツの総数を求め、三つ葉の飾りを奇数個作ることができない理由を説明せよ。
2. 解き方の手順
(1) ハートの飾りを 個とする。花の飾り、二つ葉の飾り、ハートの飾りの合計は50個なので、
また、ハートの飾りを作るのに使ったパーツの数は、三つ葉の飾りを作るのに使ったパーツの数より30枚少なかったことから、ハートの飾りは 個なので、
(2) 情報から、以下の連立方程式を立てる。
パーツの数について考える。花の飾りはパーツ1つ、二つ葉の飾りはパーツ2つ、ハートの飾りはパーツ3つで作られるとする。
しょういちさんの作った飾りのパーツの総数は と表せる。
さちこさんがハートの飾りを作らず、花と三つ葉の飾りのみを作った時パーツが1枚余ったので、
(aはさちこさんが最初に準備したパーツの数)
は一定の値であるから、 と表せる。
一方、問題文に「ハートの飾りを作るのに使ったパーツの数は、三つ葉の飾りを作るのに使ったパーツの数より30枚少なかった」とあるので、ハートの飾りの数*3=三つ葉の飾りの数*2-30、つまり、 ⇔
⇔
また、さちこさんは、花の飾りの数は、しょういちさんの作った花の飾りの数より1個多かったので個の飾りを作った。さらに、三つ葉の飾りは個作った。
(3) 上記の連立方程式を解く。
(4) 花の飾りを 個、三つ葉の飾りを 個、ハートの飾りを 個作る場合を考える。
パーツの総数は となる。
このとき、 は整数であるが、 が奇数である場合について考察する。
最終的に、(2)で立てた連立方程式を解き、花の飾りと三つ葉の飾りの個数をそれぞれ求める。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
または
(3) 花の飾り: 20個、三つ葉の飾り: 30個
(4) 説明:(省略)