$xyz$空間において、点$(0, 0, 1)$を中心とする半径$1$の球面$S$を考える。点$Q$が$(0, 0, 2)$以外の$S$上の点を動くとき、点$Q$と点$P(1, 0, 2)$の2点を通る直線$l$と平面$z=0$との交点を$R$とおく。点$R$の動く範囲を求め、図示せよ。

幾何学空間図形球面直線平面交点軌跡座標
2025/8/5

1. 問題の内容

xyzxyz空間において、点(0,0,1)(0, 0, 1)を中心とする半径11の球面SSを考える。点QQ(0,0,2)(0, 0, 2)以外のSS上の点を動くとき、点QQと点P(1,0,2)P(1, 0, 2)の2点を通る直線llと平面z=0z=0との交点をRRとおく。点RRの動く範囲を求め、図示せよ。

2. 解き方の手順

QQの座標を(X,Y,Z)(X, Y, Z)とする。点QQは球面SS上の点なので、
X2+Y2+(Z1)2=1X^2 + Y^2 + (Z-1)^2 = 1
X2+Y2+Z22Z=0X^2+Y^2+Z^2-2Z = 0
QQ(0,0,2)(0, 0, 2)ではないので、X,Y,ZX, Y, Z
(X,Y,Z)(0,0,2)(X, Y, Z) \neq (0, 0, 2)
を満たす。
P(1,0,2)P(1, 0, 2)と点Q(X,Y,Z)Q(X, Y, Z)を通る直線llの方程式は、
x1X1=y0Y0=z2Z2\frac{x-1}{X-1} = \frac{y-0}{Y-0} = \frac{z-2}{Z-2}
RRは直線llと平面z=0z=0の交点なので、z=0z=0を代入すると、
x1X1=yY=02Z2\frac{x-1}{X-1} = \frac{y}{Y} = \frac{0-2}{Z-2}
よって、
x1X1=2Z2    x1=2(X1)Z2    x=12(X1)Z2\frac{x-1}{X-1} = \frac{-2}{Z-2} \implies x-1 = \frac{-2(X-1)}{Z-2} \implies x = 1 - \frac{2(X-1)}{Z-2}
yY=2Z2    y=2YZ2\frac{y}{Y} = \frac{-2}{Z-2} \implies y = \frac{-2Y}{Z-2}
RRの座標を(x,y,0)(x, y, 0)とすると、
X=1(Z2)(x1)2X = 1 - \frac{(Z-2)(x-1)}{2}
Y=y(Z2)2Y = \frac{-y(Z-2)}{2}
X2+Y2+Z22Z=0X^2 + Y^2 + Z^2 - 2Z = 0に代入すると、
(1(Z2)(x1)2)2+(y(Z2)2)2+Z22Z=0\left(1 - \frac{(Z-2)(x-1)}{2}\right)^2 + \left(\frac{-y(Z-2)}{2}\right)^2 + Z^2 - 2Z = 0
(2(Z2)(x1))2+y2(Z2)2+4(Z22Z)=0(2 - (Z-2)(x-1))^2 + y^2(Z-2)^2 + 4(Z^2 - 2Z) = 0
(2(Zxx2x+2))2+y2(Z24Z+4)+4Z28Z=0(2 - (Zx - x - 2x + 2))^2 + y^2(Z^2-4Z+4) + 4Z^2 - 8Z = 0
(4Zx+3x2)2+y2(Z24Z+4)+4Z28Z=0(4 - Zx + 3x - 2)^2 + y^2(Z^2 - 4Z + 4) + 4Z^2 - 8Z = 0
(2Zx+3x)2+y2(Z24Z+4)+4Z28Z=0(2 - Zx + 3x)^2 + y^2(Z^2 - 4Z + 4) + 4Z^2 - 8Z = 0
(Zx3x2)2=Z2x26Zx24Zx+9x2+12x+4(Zx - 3x - 2)^2 = Z^2x^2 - 6Zx^2 - 4Zx + 9x^2 + 12x + 4
(Z2x26Zx24Zx+9x2+12x+4)+y2(Z24Z+4)+4Z28Z=0(Z^2x^2 - 6Zx^2 - 4Zx + 9x^2 + 12x + 4) + y^2(Z^2 - 4Z + 4) + 4Z^2 - 8Z = 0
(x2+y2+4)Z2(6x2+4x+4y2+8)Z+9x2+12x+4y2+4=0(x^2+y^2+4)Z^2 - (6x^2+4x+4y^2+8)Z + 9x^2+12x+4y^2+4 = 0
ZZに関する2次方程式になる。
この式が0Z20 \le Z \le 2の範囲で解を持つ条件を考える。
Q(0,0,2)Q \neq (0, 0, 2)なので、Z2Z \neq 2となる。
Z=2Z=2の時、
(x2+y2+4)4(6x2+4x+4y2+8)2+9x2+12x+4y2+4=0(x^2+y^2+4)4 - (6x^2+4x+4y^2+8)2 + 9x^2+12x+4y^2+4 = 0
4x2+4y2+1612x28x8y216+9x2+12x+4y2+4=04x^2+4y^2+16 - 12x^2-8x-8y^2-16 + 9x^2+12x+4y^2+4 = 0
x2+4x+4=0x^2+4x+4 = 0
(x+2)2=0(x+2)^2=0
x=2x=-2
y=0y=0
よって点R(2,0,0)R(-2, 0, 0)は除かれる。
Z=0Z=0の時、
(x2+y2+4)0(6x2+4x+4y2+8)0+9x2+12x+4y2+4=0(x^2+y^2+4)0 - (6x^2+4x+4y^2+8)0 + 9x^2+12x+4y^2+4 = 0
9x2+12x+4y2+4=09x^2+12x+4y^2+4=0
9(x2+43x)+4y2+4=09(x^2 + \frac{4}{3}x)+4y^2+4=0
9(x2+43x+49)4+4y2+4=09(x^2 + \frac{4}{3}x+\frac{4}{9}) - 4 + 4y^2 + 4=0
9(x+23)2+4y2=09(x+\frac{2}{3})^2+4y^2 = 0
x=23x = -\frac{2}{3}, y=0y=0
この時、X=1(02)(231)2=12(53)2=153=23X=1 - \frac{(0-2)(-\frac{2}{3}-1)}{2} = 1 - \frac{-2(-\frac{5}{3})}{2} = 1-\frac{5}{3} = -\frac{2}{3}
Y=0(02)2=0Y = \frac{-0(0-2)}{2}=0
(23)2+0+(01)2=49+11(-\frac{2}{3})^2+0+(0-1)^2 = \frac{4}{9}+1 \neq 1
(x,y)(23,0)(x,y) \neq (-\frac{2}{3},0)
x=2x = -2の時
(4+y2+4)Z2(248+4y2+8)Z+3624+4y2+4=0(4+y^2+4)Z^2 - (24-8+4y^2+8)Z + 36-24+4y^2+4=0
(y2+8)Z2(4y2+24)Z+4y2+16=0(y^2+8)Z^2 - (4y^2+24)Z + 4y^2+16=0
(y2+8)(Z24y2+24y2+8Z+4)=0(y^2+8)(Z^2 - \frac{4y^2+24}{y^2+8}Z + 4) = 0
Z24(y2+6)y2+8Z+4=0Z^2 - \frac{4(y^2+6)}{y^2+8}Z + 4 = 0
最終的な答え
9x2+12x+4y2+4>09x^2+12x+4y^2+4 > 0かつ(x,y)(2,0)(x,y) \neq (-2, 0)
9(x+23)2+4y2>09(x+\frac{2}{3})^2 + 4y^2 > 0かつ(x,y)(2,0)(x,y) \neq (-2, 0)
これは点(23,0)(-\frac{2}{3}, 0)を除くすべての点。

3. 最終的な答え

平面z=0z=0上の点 (x,y)(x, y) で、9x2+12x+4y2+4>09x^2 + 12x + 4y^2 + 4 > 0 を満たす範囲。
これは、平面全体から点(23,0)(-\frac{2}{3}, 0)を除いた領域である。ただし、点(2,0)(-2, 0)は含まれない。

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、$AB=7$, $BC=4$, $CA=5$である。角BACとその外角の二等分線が、辺BCまたはその延長と交わる点をそれぞれE,Fとする。CEとEFの長さを求める。

三角形角の二等分線の定理外角の二等分線辺の長さ
2025/8/5

三角形ABCにおいて、$AB=7$, $BC=4$, $CA=5$とする。角BACの二等分線が辺BCと交わる点をEとするとき、線分CEの長さを求める。

三角形角の二等分線角の二等分線の定理線分の長さ
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、A, B, C, D の位置ベクトルがそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$ である。三角形ACDの重心をGとし、線分BGを3:1に...

ベクトル四面体重心外分
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、頂点をそれぞれA($\vec{a}$), B($\vec{b}$), C($\vec{c}$), D($\vec{d}$)とする。三角形ABDの重心をG($\vec{g}$)と...

ベクトル空間ベクトル重心内分点
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、点A, B, C, Dの位置ベクトルをそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$とする。三角形ABDの重心をGとし、線分CGを2:5に内分...

ベクトル四面体重心内分点
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、点A, B, C, Dの位置ベクトルをそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$とする。三角形ABCの重心をGとし、線分DGを1:4に内分...

ベクトル空間ベクトル重心内分点四面体
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、点A, B, C, Dの位置ベクトルをそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$とする。三角形ABCの重心Gの位置ベクトルを$\vec{g...

ベクトル空間図形重心外分
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、頂点A, B, C, Dの位置ベクトルをそれぞれ $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$, $\vec{d}$ とします。三角形BCDの重心をGとし、線...

ベクトル空間図形重心内分点
2025/8/5

四面体ABCDがあり、点A, B, C, Dの位置ベクトルがそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$ である。三角形ACDの重心をGとし、線分BGを1:2に内...

ベクトル空間図形重心内分点四面体
2025/8/5

四面体ABCDにおいて、点A, B, C, Dの位置ベクトルをそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{d}$とする。三角形BCDの重心をGとし、線分AGを2:1に内分...

ベクトル空間図形重心内分点
2025/8/5