あるメーカーのコーラ1本の内容量は500mlを基準としており、標準偏差は7mlである。100本のコーラを無作為抽出し調査したところ、平均内容量は498.5mlであった。有意水準5%で、1本の平均内容量が500mlでないと判断して良いか検定する問題である。

確率論・統計学仮説検定正規分布標本平均有意水準Z検定
2025/4/6

1. 問題の内容

あるメーカーのコーラ1本の内容量は500mlを基準としており、標準偏差は7mlである。100本のコーラを無作為抽出し調査したところ、平均内容量は498.5mlであった。有意水準5%で、1本の平均内容量が500mlでないと判断して良いか検定する問題である。

2. 解き方の手順

(1) 帰無仮説を立てる。問題文に「母平均 m について m = 500」とあるので、これは帰無仮説である。選択肢は「①帰無」である。
(2) 標本平均X\overline{X}の分布を求める。母集団の標準偏差σ\sigmaが7ml、標本サイズnが100なので、標本平均X\overline{X}の標準偏差は σn=7100=710=0.7\frac{\sigma}{\sqrt{n}} = \frac{7}{\sqrt{100}} = \frac{7}{10} = 0.7 となる。よって、X\overline{X} の分布は正規分布 N(500,0.72)N(500, 0.7^2)、つまり N(500,0.49)N(500, 0.49) と見なせる。したがって、空欄は2に0, 3に4, 4に9, 5に空欄, 6に空欄。
(3) Z値を計算する。Z = X500σn\frac{\overline{X}-500}{\frac{\sigma}{\sqrt{n}}} で計算する。X=498.5\overline{X} = 498.5σ=7\sigma = 7n=100n = 100 を代入すると、Z=498.55000.7=1.50.7=1572.14Z = \frac{498.5-500}{0.7} = \frac{-1.5}{0.7} = -\frac{15}{7} \fallingdotseq -2.14。よって、7は0.7, 8は0.7, 9は-2.14。
(4) 有意水準5%の棄却域は、Z1.96Z \le -1.961.96Z1.96 \le Zである。計算した Z値 -2.14 は棄却域に入るので、帰無仮説を棄却し、1本の平均内容量は500mlでないと判断できる。したがって選択肢は、Zは棄却域に入るから、1 仮説を棄却し、1本の平均内容量は500mlでないと判断できる。

3. 最終的な答え

1: 1
2: 0
3: 4
4: 9
5: (空欄)
6: (空欄)
7: 0.7
8: 0.7
9: -2.14
選択肢: 1

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