点A(4, 3), B(4, -4)と直線 $l: y = 3x$ が与えられている。原点Oを通り直線lに平行な直線をmとする。 (1) △OABの面積を求める。 (2) 直線mの式を求める。 (3) 直線m上にy座標が負である点Cを、△OABと△OACの面積が等しくなるようにとる。点Cの座標を求める。
2025/4/6
1. 問題の内容
点A(4, 3), B(4, -4)と直線 が与えられている。原点Oを通り直線lに平行な直線をmとする。
(1) △OABの面積を求める。
(2) 直線mの式を求める。
(3) 直線m上にy座標が負である点Cを、△OABと△OACの面積が等しくなるようにとる。点Cの座標を求める。
2. 解き方の手順
(1) △OABの面積を求める。
点A, Bのx座標は4なので、ABはy軸に平行な線分である。
ABの長さは となる。
OからABまでの距離は、A, Bのx座標である4に等しい。
したがって、△OABの面積は、
(2) 直線mの式を求める。
直線mは直線lに平行なので、傾きは同じ3である。
また、直線mは原点(0, 0)を通るので、切片は0である。
したがって、直線mの式は となる。
(3) 点Cの座標を求める。
点Cは直線m上にあるので、を満たす。
点Cの座標を(x, y)とすると、である。
△OABの面積と△OACの面積が等しいので、それぞれの底辺をOAとしたときの高さも等しくなる。
△OABの底辺をABとするときの高さは4である。
△OACの底辺をOCとするときの高さは、点Aから直線mまでの距離に等しい。
△OACの面積が△OABの面積と等しいとき、点Cから直線OAまでの距離は、点Bから直線OAまでの距離と等しい必要がある。
△OABと△OACの面積が等しくなるのは、ABの長さにx軸方向の長さをかけたものと、OCにx軸方向の長さをかけたものが等しいときである。
あるいは、点Cのy座標が負の値を持つことに注意して、点CからABまでの距離をhとすると、
点Cは直線m上にあるので、C(x, 3x)と表せる。
△OAB = △OAC なので、ABの長さにOからのx座標をかけたものと、ACの長さにOからのx座標をかけたものが等しくなればよい。
(hはAから直線OCへの垂線の長さ)
△OABと△OACの面積が等しいので、点Cは点Bに関して原点Oの反対側にあると考えられる。
点Bは(4, -4)なので、点Cのy座標は負である。
△OACの面積も14なので、
底辺をOAとしたときの高さが同じになるのは、Cのx座標が-4のときである。
このとき、なので、C(-4, -12)
3. 最終的な答え
(1) △OABの面積: 14
(2) 直線mの式:
(3) 点Cの座標: (-4, -12)