複素数平面上の2点 A, B を表す複素数がそれぞれ $\alpha = 1+i$, $\beta = 4+3i$ であるとき、線分 AB を1辺とする正方形 ABCD を考える。このとき、頂点 C, D を表す複素数をそれぞれ求める。

幾何学複素数平面正方形ベクトル複素数
2025/4/6

1. 問題の内容

複素数平面上の2点 A, B を表す複素数がそれぞれ α=1+i\alpha = 1+i, β=4+3i\beta = 4+3i であるとき、線分 AB を1辺とする正方形 ABCD を考える。このとき、頂点 C, D を表す複素数をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

正方形 ABCD の頂点 C, D を表す複素数をそれぞれ γ\gamma, δ\delta とする。
ベクトル AB\overrightarrow{AB} を複素数で表すと βα=(4+3i)(1+i)=3+2i\beta - \alpha = (4+3i) - (1+i) = 3+2i である。
(i) 点 C について:
BC\overrightarrow{BC}AB\overrightarrow{AB} を反時計回りに 9090^\circ 回転させたベクトルであるから、BC\overrightarrow{BC} を表す複素数は (3+2i)i=2+3i(3+2i)i = -2+3i である。
したがって、γ=β+(2+3i)=(4+3i)+(2+3i)=2+6i\gamma = \beta + (-2+3i) = (4+3i) + (-2+3i) = 2+6i となる。
(ii) 点 D について:
AD\overrightarrow{AD}BC\overrightarrow{BC} と同じ向きで、大きさも等しいので、AD\overrightarrow{AD} を表す複素数は 2+3i-2+3i である。
したがって、δ=α+(2+3i)=(1+i)+(2+3i)=1+4i\delta = \alpha + (-2+3i) = (1+i) + (-2+3i) = -1+4i となる。
あるいは、点 D は点 C を A を中心に 90-90^\circ 回転させた点と考えられるので、AC\overrightarrow{AC}γα=(2+6i)(1+i)=1+5i\gamma - \alpha = (2+6i) - (1+i) = 1+5i であり、AD\overrightarrow{AD} を表す複素数は (1+5i)(i)=5i(1+5i)(-i) = 5-i である。
したがって、δ=α+(5i)=(1+i)+(5i)=6\delta = \alpha + (5-i) = (1+i) + (5-i) = 6 これは正しくない.
CD=BA\overrightarrow{CD} = -\overrightarrow{BA} を表す複素数は (αβ)=βα=3+2i-(\alpha-\beta) = \beta - \alpha = 3+2i なので、δ=γ(3+2i)=(2+6i)(3+2i)=1+4i\delta = \gamma - (3+2i) = (2+6i)-(3+2i) = -1+4i

3. 最終的な答え

頂点 C を表す複素数は 2+6i2+6i である。
頂点 D を表す複素数は 1+4i-1+4i である。

「幾何学」の関連問題

座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 + 2ax + 2ay + 3 - 6a = 0$ と直線 $l: y = m(x-2) (m > 0)$ がある。点 (9, 4) は C 上の点である。...

直線座標平面接線共有点
2025/4/11

直方体ABCD-EFGHにおいて、FG=$2\sqrt{2}$、CG=$\sqrt{23}$、HG=$2\sqrt{2}$、$\triangle CFH = 6\sqrt{3}$である。 (1) 三角...

空間図形直方体三角錐体積三平方の定理
2025/4/11

一辺の長さが1の正四面体OABCにおいて、辺ABの中点をMとするとき、以下のものを求める問題です。 (1) $\sin \angle OMC$ (2) 三角形OMCの面積S (3) 正四面体OABCの...

正四面体空間図形三角比体積面積余弦定理
2025/4/11

半径 $R$ の円に内接する四角形 $ABCD$ があり、$AB=5$, $BC=CD=2$, $AD=4$ である。このとき、$AC$ の長さと $R$ の値を求めよ。

四角形内接余弦定理正弦定理
2025/4/11

一辺の長さが5の正四面体ABCDがある。辺BCの中点をMとし、∠AMD = θとする。頂点AからMDに下ろした垂線をANとする。 (1) $\cos{\theta}$ を求めよ。 (2) ANの長さを...

正四面体三角比余弦定理三平方の定理空間図形
2025/4/11

原点O、点P($\cos \theta, \sin \theta$) (ただし、$0 < \theta < \frac{\pi}{2}$) がある座標平面上に、点Pを通り傾きが$-\frac{3}{4...

三角関数座標平面面積最大値直線の傾き
2025/4/11

一辺の長さが5の正四面体ABCDにおいて、辺BCを2:3に内分する点をPとするとき、以下の問いに答える。 (1) 線分APの長さを求める。 (2) 角APDを$\theta$とおくとき、$\sin \...

空間図形ベクトル正四面体内分三角比面積
2025/4/11

底面の半径が $r$ 、高さが $h$ の円柱がある。この円柱の底面の半径を $\frac{1}{2}$ 倍にし、高さを2倍にした新しい円柱を作る。新しい円柱の体積は、元の円柱の体積の何倍になるか求め...

体積円柱相似
2025/4/11

500円硬貨の周りに巻き付けた紐と、その硬貨の周りから2cm離して1周させた紐の長さの差を求める問題です。円周率は $π$ とします。

円周円周率長さ幾何
2025/4/11

## 問題の内容

ベクトル位置ベクトル中点重心内分点
2025/4/11