行列 $A = \begin{bmatrix} 2 & 1 \\ -7 & -3 \end{bmatrix}$ が与えられたとき、以下の2つの関数 $f(t)$ に対して、ケイリー・ハミルトンの定理を用いて $f(A)$ を計算する問題です。 (1) $f(t) = t^{20}$ (2) $f(t) = t^{11} + t^7 - 2$
2025/8/5
1. 問題の内容
行列 が与えられたとき、以下の2つの関数 に対して、ケイリー・ハミルトンの定理を用いて を計算する問題です。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
まず、行列 の特性多項式を求めます。
特性多項式は で計算されます。
ケイリー・ハミルトンの定理より、 が成り立ちます。したがって、 です。
(1) の場合:
を で割ったときの商を 、余りを とすると、 となります。
このとき、 となります。
の解は (1の虚立方根)です。
したがって、
2つの式を引き算すると、 より、 です。
したがって、
(2) の場合:
を で割ったときの余りを とすると、 となります。
したがって、
より、 です。
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)